2020.10.14 印鑑さよならで思い出す金融業界の逸話、「押す角度・直径」に文化あり 筆者は約40年間サラリーマンを務め、金融業界に長く身を置いてきた。そのため、直接ないしは間接的に印鑑(ハンコ)に関するさまざまなエピソードを見聞きしてきた。今や、行政やビジネスの手続きから除外されていく運命にあると思われる印鑑だが、…
2020.10.7 地銀の半沢直樹に伝えたい、今の「人事の持ち点」より大切にすべきこと 「地銀統合論者」の菅義偉氏が首相に就任したことで、今後、地方銀行の業界再編に向けた動きが加速すると予想されている。現在地銀に勤めている、またはこれから入行しようと考える人はどうしたらいいだろうか。特に、顧客と自行のために一働きした…
2020.9.30 金融庁が金融機関の回転売買規制へ、だがもっと圧倒的にいい策がある 金融機関が販売手数料目当てで顧客に仕向ける「回転売買」をやめさせようと、監督官庁である金融庁が規制に乗り出すという。政策の方向性は適切で大いに評価したいが、筆者は3つの理由で賛成しない。そして、その最大の理由は、「回転売買規制より…
2020.9.23 「スガノミクス×バフェット買い」による“日本株見直し説”を唱える理由 「『スガノミクス』が評価されるきっかけはあるか?」と筆者が考え始めたときに興味深いニュースが飛び込んできた。世界的投資家として名高いウォーレン・バフェット氏による、日本の大手総合商社5社の株式取得だ。そこで思い至ったのが、スガノミ…
2020.9.16 バフェット氏が「5大商社株」に投資した7つの理由、山崎元が独自解説 バフェット氏が日本の5大商社に投資していることを発表した。市場関係者の間では有名投資家による日本株への投資を歓迎する声が多い。ただ、同氏の投資にどのような意味があるのか、つかみかねている向きも少なくないようだ。そこで、7つのポイント…
2020.9.9 成果報酬型の商品というだけで安心する人が金融機関の「カモ」な理由 三菱UFJ国際投信が「成果報酬型」の投資信託に参入するという。過去にこのような「成果報酬」なら納得できると感じた人たちがいた。例えば、企業年金の運用担当者の一部に根強いファンがいた。しかし、はっきり言おう。「これなら、納得できる」と…
2020.9.2 ポスト安倍に望む経済政策4つの具体案、「消費税率引き下げ」の胆力求む 辞任の意向を表明した安倍晋三首相の後継者選びが急ピッチで進んでいる。では、「次の首相」が取り組むべき経済政策とは何か――。4つの具体案とともにポイントを解説する。
2020.8.26 「半沢直樹」が銀行でするべき、正しい行いとは TBSのドラマ「半沢直樹」が好調だ。もちろん現実には半沢のような銀行員はいないし、あのような下克上が許される組織でもない。だが、「もしも半沢が銀行にいたら」と考えることは、将来の銀行の在り方を考える上で、さまざまなヒントを与えてくれ…
2020.8.19 コロナの今あえて個別株を勧める理由、山崎元式「2020年版株投資入門」 筆者はこれまで何度もインデックスファンドへの投資をお勧めしてきた。しかし今回は、コロナ禍が終息していない今あえて、個別株への投資をお勧めしたい。総合的に考えて、個別株投資はインデックス投資と比べて大きく劣る。それでもお勧めしたいと…
2020.8.12 今夏「実家のお金オンライン家族会議」のすすめ、親はカモられていない? 今年は「リモート帰省」という判断をする人が多いのではないか。そこで、できれば「オンライン家族会議」で故郷の親と話したい「ウィズコロナ時代のお金の管理」についてお伝えしよう。確認すべきは大きく3つ。保有資産の現金化のしやすさと家族の…
2020.8.5 コロナ後はバブル&インフレが来る!「3つの2%」で変化を見極めよ 経済が「ウィズコロナ=コロナとの共生」から「アフターコロナ=コロナ後」に向かったとき、何が起こるか。筆者は、景気回復と共に、資産価格面で「バブル」が形成される可能性が大きいとみる。それに続いて物価面では「インフレ」に振れていくだろ…
2020.7.29 「中間層の没落」をコロナが加速する理由、失業と増税による破壊が待つ 「1人10万円」の定額給付金の使い道に関する家族会議――。その場での自らの発言を後で振り返って、筆者はコロナ禍が「中間層の没落」を加速するだろうということに思い至った。その理由を解説しよう。
2020.7.22 「銀行・証券の壁」撤廃論の浮上が個人にも企業にも危険すぎる理由 7年ぶりに続編がスタートした人気ドラマ「半沢直樹」のストーリーに影響しかねないような問題が動いている。それは、銀行と証券会社の間の業務を隔てている「ファイアウオール規制」の撤廃に関する動きだ。これは、私たち個人にとっても企業にとっ…
2020.7.15 iDeCoの利用枠が拡大へ、4原則で導く「迷う余地のない」正しい活用法 iDeCo(個人型確定拠出年金)の利用枠拡大が検討されている。iDeCoは、個人の老後資金確保のためにぜひとも活用すべき制度だ。ただ、運用方針を自分で決めなければならないことがハードルの一つになっている。そこでiDeCoの正しい使い方をお伝えし…
2020.7.8 コロナ第2次流行下の経済に備えよ!投資・仕事・金融の心配を総点検 新型コロナウイルスの新規感染者数が東京都で連日100人を超え続けている。われわれはコロナの第2次流行が始まったことを覚悟する必要があるだろう。そこで今のうちに、コロナ第2次流行下の経済における投資・仕事・金融の心配事を総点検しておこう…
2020.7.1 2カ月遅れの新入社員に伝えたい、「まずは80点!」の仕事術 コロナ禍の影響で、いつもより2カ月ほど遅れて「入社」した新入社員の話を多く聞く。そんな彼らに、ぜひ覚えておいてほしい仕事のコツがある。それは、「2日前の80点は、締切日の95点に勝る」だ。完璧を目指さず、「まずは80点!」で仕事に臨むと、…
2020.6.24 接触確認アプリは使わないが、マイナンバーと預金口座はひも付けたい理由 新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を通知する「接触確認アプリ」を国が公開した。筆者はこのアプリを使うつもりはないが、最近浮上しているマイナンバーと預金口座をひも付ける案に対しては、条件付きではあるが賛成だ。「普通の人」…
2020.6.17 コロナ専門家会議は「生ぬるい議事録方式」を捨て、動画で公開すべし 政府が新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の議事録作成を怠っていたことが分かり、批判が噴出している。しかし、そもそも政策決定に重要な影響を及ぼす専門家会議の議論の内容が、「議事録」という前時代的で生ぬるい方式でいいのだろうか。本…
2020.6.10 コロナ暴落後の「驚異的な株価の戻り」をどう考えるべきか 新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した「コロナショック」。その暴落時の下げ幅の大きさは筆者の想定外だった。そして、同じく株価の回復スピードも想定外だ。この「驚異的な株価の戻り」を投資家はどう考えるべきなのか。相場の背景と今後の動…
2020.6.3 日銀のETF購入は「筋悪の政策」だが出口到達は極めて困難な理由 日本銀行によるETF(上場投資信託)の保有額が急拡大中だ。早ければ今年中に日銀が日本の上場株式の最大保有者となる。筆者は、日銀の金融緩和政策を大いに支持しているが、ETF購入は不適切であると考えている。しかし、後戻りすることは現実的には…