
桃田健史
第14回
トヨタは2012年までに量産型電気自動車(EV)を米国市場に投入することをすでに明らかにしている。では、東京モーターショーの展示車「FT-EVⅡ」はその原型なのか。関係者の話を総合すると、答えは「否」だ。

第13回
海外主要メーカーの不参加でどこか寂しい東京モーターショーだが、プレスデー初日は日本勢トップが登場、エコカー自慢で大いに盛り上がった。中でも、これまで噂が独り歩きしていた日産の電気自動車戦略に注目が集まった。

第12回
未来のエコカー大国である中国で、模倣品問題が深刻化している。単なるデザインの“パクリ”を越え、ついには自動車部品の模倣品まで氾濫し始めた。このままでは、世界の自動車産業は大打撃を受ける。

第11回
この夏、新型電気自動車(EV)を華々しく披露した日産自動車。その視線の先に、巨大市場・中国があることはいうまでもない。しかし果たして思惑通りに行くのか。中国は自らがEV技術大国となる絵図を描いている。

第10回
ガリバーインターナショナルが先日開催したハイブリッド車展示即売会の光景に目を疑った。大人気で納車待ちが続く新型プリウスがなんと大量に展示されていたのだ。中古車ビジネスの風雲児が描く異色のエコカー戦略とは?

第9回
2010年3月での生産打ち切りが決まったトヨタ・GMの合弁工場「NUMMI」。工場閉鎖で決まりかと思いきや、思わぬ買い手の名前が浮上してきた。2007年設立の米ハイブリッド車メーカー、フィスカーである。

第8回
「ホンダが電気自動車に参入」との報道が駆け巡った。本当だとしても驚きはないが、なぜこの時期にという疑問は浮かぶ。折りしも、米国ではインサイトの販売が伸び悩んでいる。ホンダのエコカー戦略の大幅な見直しはあるのか?

第7回
量産型電気自動車を公開した日産自動車は、数年前から米国の某ベンチャーとの全面提携を検討中と信じられてきた。だが真相は違いそうだ。そのベンチャー(ベタープレイス)が日本でまず狙うのはなんとタクシーの電気自動車化だった!?

第6回
日産自動車の創業の地、神奈川県が大胆な電気自動車(EV)普及計画を推し進め、全国自治体を驚かせている。周知の如く日産はEV量産計画をぶちあげたばかり。両者の蜜月は、EV普及の起爆剤となるのか。松沢知事に本音を聞いた。

第5回
蓄電池業界にこの人ありと呼ばれるのは、住友銀行元副頭取で現在大型リチウムイオン電池の開発企業の社長を務める吉田博一氏だ。エコカー戦争の鍵を握る重要人物に、電気自動車の真の可能性から米国の戦略まで聞いた。

第4回
電気自動車ブームを横目でクールに眺めつつ、燃料電池すなわち水素エネルギー普及への取り組みを一段と加速させている自治体がある。他ならぬ福岡県だ。究極のエコカーの開発拠点を目指すその戦略の全貌を麻生渡知事に聞いた。

第3回
究極のエコカーと目されながら、最近は影の薄い燃料電池車。しかし水面下では開発は着実に進んでいる。トヨタ、ホンダ、日産の関係者が呉越同舟で訪れるといわれる水素研究の世界的権威、村上敬宜 九州大学副学長に燃料電池革命の真実を聞いた。

第2回
電気自動車の開発熱が高まる中、その先駆的存在である慶応大学の「エリーカ」に注目が集まっている。「エリーカ」といえば、爆発的な加速力が有名だが、最近になって何と公共バス化計画が浮上してきた。

第1回
エコカーで大きく出遅れたアメリカが公的助成金の増額で、世界各国の電池・素材メーカーをひきつけ、猛烈な巻き返しを図ろうとしている。うかうかしていると、日本の電池技術は流出するのみともなりかねない。

第89回
日米のメディアはGM(General Motors)の破綻を悲劇として捉えているが、当の米国の大衆にその悲壮感はない。むしろ、自動車レース「インディ500」でのGMの演出と観衆の熱狂は、新生「Government Motors」への期待を示していた。

第88回
日産自動車は量産型EVを世界初公開する。その正体とは、これまでのEVのイメージを覆す「5ドアファミリーカー」。なぜ日産は、EV開発に積極的なのだろうか。日産におけるEV事業の重要性を探った。
