朝倉祐介
CFOのマインドセットが変われば、日本経済は変わる【書籍オンライン編集部セレクション】
徳成「たとえば『ここまでのマイナスを許容するとすれば、このぐらいのキャッシュや資本は使えるから、ここまで使いましょう』と他の役員を調整して回る、といった役割ですね。すでに確立されている企業のCFOが、そんなふうに前向きにマインドセットを変えるだけでも世の中は少し変わっていくかな、と思うのです」

日本にはまだ資本主義が根付いていない
徳成「日本は本当に資本主義の歴史が浅くて。所詮、昭和以降なんですよね。明治時代に開国して、いろんな資産が蓄積されて財閥もできたんですけど、第二次世界大戦でバサッとゼロに戻ってしまった。そこからのまたやり直しなので、結局は数十年の歴史なんですよ。そうなると、やはり100年以上も資本主義をやってきた人たちと、借り物で資本主義をやっている僕たちとでは、行動原理が根本的に違う」

CFOになるのに必要な資質とは
徳成「CFOは変化に強くないとやれない。僕は経理のことしかわからないんだよね、それ以外は興味ないしやりたくないんだよね、と言っていては務まらないのです。むしろ、それをおもしろいと思えなければ、CFOの資質はないということになるかもしれません」

CFOほどおもしろい仕事はない
徳成「どうせ企業経営をやるなら、自分のアジェンダがコロコロ変わるというか、次はこれ、次はこれってなるほうが、絶対楽しいと思うんですよ。『さまざまな困難をクリアしていくゲームをしながら、しかも給料がもらえるなんて、良いじゃない。失敗しても、命まで取られるわけじゃないんだから』。 CFO業に限らず、そう思って仕事をしていったほうが人生は楽しいよって、部下にも言っているんですけどね(笑)」

CFOのマインドセットが変われば、日本経済は変わる
徳成「たとえば『ここまでのマイナスを許容するとすれば、このぐらいのキャッシュや資本は使えるから、ここまで使いましょう』と他の役員を調整して回る、といった役割ですね。すでに確立されている企業のCFOが、そんなふうに前向きにマインドセットを変えるだけでも世の中は少し変わっていくかな、と思うのです」

子どもがこれからの時代を生き抜くために教育においてできる3つのこと
人口減の日本で、元ミクシィ社長でシニフィアン共同代表の朝倉祐介さんが、大学時代の恩師である、東京大学大学院経済学研究科・経済学部の柳川範之教授に、最近話題になった経済産業省「未来人材ビジョン」について聞いていくインタビューシリーズの最後となる第4回です。これからの不確実性の高い時代を生き抜くために必要な教育のありかたと、それを阻む存在について議論が進みます。

日本の大企業で働く人は頑張っている。それでも生産性が上がらないのはなぜか。
人口減の日本で、元ミクシィ社長でシニフィアン共同代表の朝倉祐介さんが、大学時代の恩師である、東京大学大学院経済学研究科・経済学部の柳川範之教授に、最近話題になった経済産業省「未来人材ビジョン」について聞いていくインタビューシリーズの第3回です。これも指摘されて久しい問題ながら、大企業の硬直化とその対応策について議論します。

柳川範之・東京大学教授がかつて掲げた「40歳定年制」の真の狙いとは?
人口減の日本で、元ミクシィ社長でシニフィアン共同代表の朝倉祐介さんが、大学時代の恩師である、東京大学大学院経済学研究科・経済学部の柳川範之教授に、最近話題になった経済産業省「未来人材ビジョン」について聞いていくインタビューシリーズの第2回です。長年言われ続けている、日本の人口減少問題と生産性向上について語り合います。

日本で課長に昇進する平均年齢は38.6歳、中国では28.5歳、タイは30.0歳。何が違うのか?
元ミクシィ社長でシニフィアン共同代表の朝倉祐介さんが、大学時代の恩師である、東京大学大学院経済学研究科・経済学部の柳川範之教授に、最近話題になった経済産業省「未来人材ビジョン」を中心に聞いていくインタビューシリーズ。この第1回では、日本企業で当たり前のように思われている前提について考えます。

#6
日本経済「失われた30年」の根本原因はPL脳にあった!特集『ファイナンス思考』の最終回は、「ファイナンス思考」と「PL脳」の絶望的な差を解説。日本企業を再生させる戦略論「ファイナンス思考」が分かります。

#5
企業の成長を妨げるPL脳の弊害とは?特集『ファイナンス思考』の第5回は「PL脳」に欠けている「キャッシュ」「資本コスト」「事業価値」の3つの観点を解説。ファイナンス思考を軸に会社を成長させる戦略の描き方が学べます。

#4
PL脳に侵された日本企業が見落とすファイナンス4つの機能とは?特集『ファイナンス思考』の第4回では、ファイナンスを共通言語にした部門横断コミュニケーションの方法を解説。多くの経営者が失敗する「ファイナンス=資金調達」の勘違いとは?会社の状況に合わせた成長戦略の描き方が分かります。

#3
ファイナンスの肝となる「企業価値」の測り方とは?特集『ファイナンス思考』の第3回は、企業価値評価と「現在価値」の考え方について分かりやすく解説。日本企業を成長させるファイナンス思考の極意が学べます。

#2
会社を長期的に成長させる経営の極意は「ファイナンス思考」にあり。特集『ファイナンス思考』の第2回ではファイナンス思考の基礎となるPLとBSの正しい見方を解説。会社の資金の流れを知ることがファイナンス思考体得に必須の理由とは?企業価値の最大化に直結する、価値ある事業を創出するための経営センスが身に付きます。

#1
日本企業が成長しない根本的原因は目先の利益にとらわれる「PL脳」にあった。特集『ファイナンス思考』では日本企業が成長を描き、最善の意思決定をするための「頭の使い方」を全6回で解説。第1回は全てのビジネスパーソンに必須のファイナンス基礎教養「資本主義の仕組み」について。「PL脳」を脱却し日本企業を再生させる戦略論が学べます。

INDEX
企業を成長させる「ファイナンス思考」体得の極意、“PL脳”が企業を滅ぼす!【動画】
日本企業が成長できない理由は、目先の売り上げと利益にとらわれる「PL脳」にあった。企業価値を最大化し、最前の意思決定をするための頭の使い方とは?変化の時代に勝てる事業を育てるファイアンス思考の考え方が一から学べます。

令和トラベル社長の篠塚孝哉さん×シニフィアン朝倉祐介さん対談「旅行業の起業で予想していた大変さと、予想していなかった大変さ。そして目下の急激な円安進行はどうなる?」
書籍『ファイナンス思考』の著者で、起業家と投資家の経験をもつ朝倉祐介さんが、ビジネスのトップ層から現場に至るまで多彩なゲストをお迎えするインタビューPodcast「朝倉祐介の経営トーク」。今回のゲストは、海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』を手掛ける令和トラベルの篠塚孝哉社長。篠塚社長とは10年来の友人であり、同社の投資する立場でもある朝倉さんが、旅行代理店業を最悪とも思える時期になぜ立ち上げたのか、コロナ禍以外に想定外の大変さはどのようなところにあったのか、シリアル・アントレプレナーのメリットとデメリットは何か、などざっくばらんに聞いていきました。その一部をご紹介します。

令和トラベル社長の篠塚孝哉さん×シニフィアン朝倉祐介さん対談「起業でも投資でも勝つための鉄則とは?」
書籍『ファイナンス思考』の著者で、起業家と投資家の経験をもつ朝倉祐介さんが、ビジネスのトップ層から現場に至るまで多彩なゲストをお迎えするインタビューPodcast「朝倉祐介の経営トーク」。今回のゲストは、海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』を手掛ける令和トラベルの篠塚孝哉社長。篠塚社長とは10年来の友人であり、同社の投資する立場でもある朝倉さんが、旅行代理店業を最悪とも思える時期になぜ立ち上げたのか、コロナ禍以外に想定外の大変さはどのようなところにあったのか、シリアル・アントレプレナーのメリットとデメリットは何か、などざっくばらんに聞いていきます。

AI通訳機「ポケトーク」分社化とトップ交代の関係は?
起業家と投資家の経験をもつ書籍『ファイナンス思考』の著者・朝倉祐介さんが、ビジネスのトップ層から現場に至るまで、実績を挙げた多士済々をゲストにお迎えするインタビューPodcast「朝倉祐介の経営トーク」。その初回ゲストに、ソースネクスト代表取締役会長兼CEOの松田憲幸さんをお迎えし、同社の戦略商品であるAI翻訳機「ポケトーク」の現況や、同事業をスピンアウトする狙い、ソースネクストの社長交代の背景などについて聞いていきました。そのダイジェストをお送りします

今年2月がAI通訳機「ポケトーク」事業を分社化する最適のタイミングだった理由とは?
起業家と投資家の経験をもつ書籍『ファイナンス思考』の著者・朝倉祐介さんが、ビジネスのトップ層から現場に至るまで、実績を挙げた多士済々をゲストにお迎えするインタビューPodcast「朝倉祐介の経営トーク」。その初回ゲストに、ソースネクスト代表取締役会長兼CEOの松田憲幸さんをお迎えし、同社の戦略商品であるAI通訳機「ポケトーク」の現況や、同事業をスピンアウトする狙い、ソースネクストの社長交代の背景などについて聞いていきました。そのダイジェストをお送りします(2022年3月3日収録)。
