
大江英樹
投資の経験のない人が退職金をもらっていきなり投資を始めると失敗することが多い。三つの大きな勘違いが存在するからである。そして、この勘違いはよほど気を付けないと逃れることが難しい。逃れるためにはどうすればよいかを考えてみたい。

基本的にボーナスを使って投資するのは、悪いことではない。ただし、ボーナス時期の投資には気を付けるべきことがある。同時に、ボーナスという臨時収入だからこそ、上手に資産管理する方法も探るべきだ。今回は、そんなボーナス時期にからむお金の有効な使い方について考えてみたい。

サラリーマン生活は、かなりストレスがたまる。自己決定権が少ない働き方を何十年も続ければ、早くリタイアしたいと思うのも無理はない。だが、「心得」無しでの早期リタイアは、楽しいことばかりではないのが現実だ。

ビジネスで成功を収め、自分の代で財産を築いた「大金持ち」。彼らのビジネスに対する基本的な「習慣と行動」を見ると、あきらかに共通する3つの特徴がある。

このところ、主に米国のインフレ懸念で市場が少し波乱の状況になってきている。最後に判断するのは自分しかいないが、誰かに相談したくなるのはごく自然な感情だろう。その際、誰をあなたのアドバイザーにするかの選択こそが、投資判断の成否を分けてしまう。

若い頃の左遷なら、まだまだ挽回できるし、出世レースへの復帰は不可能ではない。だが50歳を過ぎて本流から外れることは、ごく一部の社員を除けば、まず避けられない。未練を捨ててさっさと「成仏」することが、幸せな老後に向けた重要な節目となる。

「投資の手法としてインデックス投資は有効である」という認識が近年広まりつつある。筆者もインデックス投資の優位性については同意するのでこれは結構なことだと思うが、いろいろな記事やブログなどを読むとどうもインデックス投資について、微妙な誤解が生じているようにも思える。

みなさんは、一昨年(2019年)の夏に「老後2000万円問題」というのがあったことをご記憶だろうか?当時のマスメディアは、これを大きく取り上げ、SNSでも大炎上したことがあった。しかし、いつのまにか「老後2000万円問題」は「老後55万円問題」になってしまっているのである。詳細を見ていこう。

コロナ禍は収束の兆しを見せず、むしろ拡大しつつある。そして、問題は疫病がもたらす肉体的なダメージだけではない。中でも、コロナ感染者に対する差別が深刻だ。

たとえ手軽に始められる積立投資といえども、いやむしろ“手軽に始められる”からこそ気をつけておくべきことがあります。そんな積立投資で注意しておくべきことを4つのポイントに絞って解説します。

最近、日銀のETF購入の方針が変わったことで日経平均は少し波乱含みの展開となっている。昨年のコロナ禍による価格の下落から見ると日米共にこの1年で安値から倍ぐらいになっている。一方で、今の株価を「実体からかけ離れたバブルだ」「暴落が近い」という意見の人も多い。この辺りの心理を投資家の感情の面から考えてみたい。

多くのサラリーマンが、定年間近に気にするのが「退職金の受け取り方」です。「自分にとって一番お得な受け取り方」をどのように見極めれば良いか解説します。

多くの企業において、社員の年齢が中高年に差し掛かってくると福利厚生策の一環として「ライフプランセミナー」が実施されることが多くなる。ところが、そうした講師やFPなどが、ライフプランを考えようと提案してくるものの大半は「ライフプランシミュレーション」もっと具体的に言えば、お金の収支を予測する「キャッシュフローシミュレーション」である。

iDeCoの活用パターンのひとつとして「iDeCoプラス」という仕組みがある。これは個人が出す掛金に企業が上乗せをするという仕組みの制度である。概要や企業側の導入メリット、注意点を解説する。

「投資で儲ける人、大損する人の違いとは?」筆者は長年にわたって証券会社で投資相談の仕事をしてきたので、今まで実に多くの個人投資家を見てきた。短期的には投資の成果というものは運不運に左右される面もあるが、長期的に見ると、やはりやり方なり、その人の性格によって成功するか否かはある程度わかるようになる。

「50代前半ぐらいのサラリーマンは、早く成仏しなさい」。言われた社員達は一様にきょとんとしているが、その意味を説明すると大きくうなずく方も出てくる。「“成仏する”なんて縁起でも無い、一体どういうことだ!」と思う人もいるだろう。実際、この“成仏”とは何を意味しているのか?

ひとくちに「年金」と言っても公的年金と私的年金ではその仕組みも性格も大きく異なる。だが、どうも議論がごっちゃになっているように思える。報道においても必ずしも正確な論点が認識されていないという状況もある。そこで今回は年の初めにあたって、これらの年金制度の仕組みとその特徴を整理してみたい。

定年を迎えることに対して憂鬱で心配な気持ちを抱く人が多い。だが、定年後の生活は、実はそれほど心配する必要はない。経済コラムニストであり退職後8年を経過した著者が、老後の不安解消のための考え方と、「不安に駆られてやらないほうがいいこと」を具体的に指南する。

キャッシュレス決済の利用は大きく拡がっています。経済コラムニストである筆者が、今後のキャッシュレス決済の行方と、増やしていくべき3つの理由を解説します。

今回のコロナ禍で、経営者や管理職の力量が白日の下にさらされている。飲食業や旅行業を中心に壊滅的な影響を受けた企業も存在する半面、この状況下でも利益を伸ばしている企業もあるのだ。
