
横山光昭
お金へのこだわりが強い人、と聞くと、どんどん貯金を増やして投資も成功させて……というイメージがあるかもしれません。しかしこだわりというのは方向性を間違うとむしろマイナスに働いてしまうもの。亭主関白というか、大黒柱としての意識が強いある男性のこだわりは……。

私たちの会社では、家計の相談に乗り、アドバイスをしながら資産形成をサポートしています。しかし、家計相談に来られる方の中には、「なぜここに来たのだろう?」「本当にお金に関心があるのだろうか?」とこちらが疑問に思ってしまう人が一定数いるのも事実。相談に来るけれど成果が出せない人には、ある共通点があります。

働き盛りで収入が多い時期と、子どもにお金がかかる時期が重なる家庭は多いもの。がんばって子どもの教育費を支払うと、老後の資金が足りなくなる……ということが起こりがちです。子どもにどれくらいお金がかかっているのか、子どもに知ってもらうことも大事です。今週はちょうどこどもの日。家計について、子どもを交えて家族で話し合ってみませんか。

原油高、円安など、複数の要因で物価が上がり続けています。食費や日用品代、光熱費が値上がりして、じわじわと家計に影響が出始めている今は、家計を見直す好機。しかし実際に支出を減らし、家計を改善するためには、考え方を切り替えなくてはなりません。

全世帯の約9割が生命保険に加入しているという、「生保大好き」な日本人。備えるのは良いことですが、払いすぎも考え物。生命保険料が家計を圧迫している場合は、どんな保険にいくら払っているかを見直してみるべきです。保険を見直す際のポイントとは?

投資を始める人が増えています。多くの方は生活費と貯金・投資額のバランスを見ながら取り組んでいると思いますが、一部には「投資をしたほうがいいと聞いたから」という理由だけで投資を始める危険な方も……。無理な投資をおすすめできない理由とは?

ある日、長女に連れられて家計相談にやってきたSさん(71歳)夫婦。定年退職して年金生活中ですが、企業年金などそれなりに収入があるのに、800万円あったはずの退職金は残り100万円弱と目減り中。「老後はなんとかなる」と思っていれば、本当になんとかなるのでしょうか?

「生命保険、医療保険は不要」と主張する人が増えています。若い頃から貯金や資産形成をしようとすると、毎月の保険料がもったいない。自分は若いし健康だから大丈夫……そういう理由で「生命保険に入らない」のは、万人におすすめできる選択ではありません。夫32歳、妻31歳のEさん夫妻の場合は?

「投資をしたほうがいい」という考え方が当たり前になってきて、実際に投資を始める人も増えました。初心者の正しい始め方、比較的少ないリスクで老後資金を作るための投資運用法というのも、だいぶ浸透してきたのではないかと思います。投資を始め、自らも勉強するのはとても良いことです。しかし、勉強熱心なあまりに自分の資産を減らしてしまう方もいます。Cさんもそんな一人でした。

年末から年が明けて2月の確定申告の頃までは、家計相談でも節税を意識する内容が増える時期。今回は、最近の家計相談の中でも印象的だった事例を紹介します。今年もいろいろ確定申告にまつわるルール変更があるので、重要な変更ポイントをしっかり把握して、損をしないようにしたいものです。

2021年もあと数日で終わりです。年末、お金関係で慌てがちなのが「ふるさと納税」。もう間に合わない、失敗してしまった……とガッカリしてしまっている方がいるかもしれませんが、ちょっと待って。年内に気が付いた困り事なら、まだ対策できるかもしれません。

2年間限定で毎月の手取り収入が15万円アップしているFさん。お金や投資についても勉強熱心で、余裕ができたのでご夫婦それぞれにiDeCo、一般NISAを満額で積み立てているそう……。しかし、そんな相談を受けて筆者はむしろ心配になったといいます。その理由とは?

家を買うときに「繰り上げ返済すればいい」「退職金を充てればいい」と考えて、定年退職後に完済予定となるローンの組み方をする人は少なくありません。しかし、年金生活に入ってからも返済しなくてはいけないローンには注意が必要です。

貯金をしてきてまとまった額になったものの、銀行の普通預金口座になんとなくそのまま入っている……そういう方は意外と多いものです。定年を意識する年齢になり、老後資金を作るために投資にチャレンジ、という人が気を付けるべきポイントをお伝えします。

「コロナ禍の影響で、住宅ローンの返済に行き詰まってしまった」という相談が増えています。実際、返済困難者は8万人、住宅ローン返済の条件変更希望者は1年半で約5万5000人と深刻な数字です。会社勤めで、収入が目に見えて激減したわけではない、それなのに返済が困難になってしまうという、その理由とは?

資産を増やそうとして、節約をして貯金をするのは良いことです。しかし家族から不満が出るほどのケチケチ節約生活はどうなのでしょうか? 共働きで手取りも少なくない、シャンプー&リンスやティッシュは試供品で済ませるなど徹底して節約しているのに「なぜか貯金が増えない」という夫婦に話を聞いてみると……。

資産形成を考えた時、貯金だけでは目標額に届くのが難しい時は、投資も視野に入れたいもの。貯金と投資をバランスよく行うことが資産形成への王道なのですが、どうしてもどちらかに偏ってしまう人がいます。「投資だけ」ではなぜダメなのか、今回は早期リタイアを目指すある男性の例を紹介します。

貯金をするか、投資をするか。なぜかどちらかに偏ってしまう人がいます。そう極端に考えずに、「今のような時は投資を少し増やそうか」などと状況に合わせて両方をバランスよく組み合わせればよいと思うのですが、そうできている人は意外と少ないのが現状です。貯金だけではなぜダメなのか。今回はそこをお話しします。

ここ数年、投資に関心を持ち、実際に始める人が増えています。しかし「投資をしなくては」という思いが強すぎるのか、正しい知識や取り組み方をしていない人が多いのが気になります。先日相談に来たNさんは、お金の意識が高い半面、ある極端な思い込みがある人でした。

お金をためる・増やすには、ある程度の柔軟性が必要です。柔軟性とは、家計を整えながらためる、ためながら増やす(投資)を並走させていくなど、一つずつを区切って取り組むのではなく、ある程度「ながら」で同時に取り組める、考え方の柔らかさのこと。柔軟性がないとなぜ困るのかというと……。
