
横山光昭
新NISA「そんな面倒なやり方しなくても…」FPがつい止めたくなる危なっかしい人たち
今年の1月から始まった新NISA。日経平均が最高値を更新するなど、株式市場の好調を受けて興味を持つ人が増えており、家計相談の中で新NISAに関する話題になることもしばしばです。ところが最近、「どうしてそんな面倒なことを?」と言いたくなるようなやり方で積立投資をしている人が増えています。相談にくる人たちの話を聞いてみると……。

新NISAとiDeCoに月18万円!全力投資の30代夫婦を襲う「危険なシナリオ」
今年1月から始まった新NISA。非課税投資枠が拡大、必要なときに引き出しても翌年に枠が復活するなど、使い勝手が良くなったこともあり関心が高まっています。ある日、家計相談にやってきた30代夫婦。「新NISAは早く上限まで入れた方がいい」と、今年に入って急に投資額を増やしたというのですが……。

人気の「ライフプラン表」作ってうまくいく人、後悔する人の決定的な違いとは?
一年の始まりに、「ライフプラン表」を作り、人生の見通しを立てたり、老後の資産状況を予測したりしようと考えている方がいるかもしれません。私のところにも「ライフプラン表を作ってほしい」と相談に来る方がいるのですが、私は初めての家計相談では絶対にライフプラン表を作りません。その理由とは……。

「年金10万円」「妻が残した保険金も」63歳“脱サラ整体師”の老後が危険なワケ
老後資金をどう準備するか、会社勤めの多くの人は退職金をあてにしていると思います。しかし、何度も転職をした、自営業で頑張ってきた、という場合は退職金にあまり頼れません。会社を辞め、整骨院を開業した整体師のKさん。夫婦で働けば老後も安心と思っていたのですが、その予定が狂ってしまいました。妻が亡くなって5年、Kさんが危機感に駆られつつ、妻が残してくれた保険金を取り崩している事情とは……。

退職金2800万円→みるみる溶けて800万円に…「下流老人」一直線、 60代夫婦の危険な楽観主義
退職金を手にした瞬間、多くの人が感じるであろう安堵と期待。しかし、この貴重な資金をどのように運用し、老後を安心して過ごすかは切実な問題です。かつては定年退職後はのんびり余生を送る方が多かったでしょうが、今や人生百年時代。晩婚化もあり、定年した時点ではまだまだ子どもの教育費や住宅ローンなどでお金が必要……という方が増えています。「老後破綻」「下流老人」といった危機に陥らないために大切なこととは?

破綻まっしぐら!ネコのためにマンションを買った28歳男性の末路
最近、20代や30代前半の若い方が不動産(自宅)を購入した例を数件見聞きしました。綿密な計画を建てて購入し、安定して支払いができている方が多いのですが、中には「これは無謀だろう」と思う方もいます。「これから先も1人で暮らすから」「ペットのために」そうした理由で不動産購入に踏み切るのですが、家は大きな買い物。資産や支払いの計画が甘いと、お金の面で行き詰まりかねません。「支払える(今は)」ということで安易に決断せず、先々の暮らしや家族の変化などさまざまな点を考慮してから購入を計画してほしいのです。「いざ困ったら売れば良い、貸せば良い」そう言う方もいますが、それでは甘いのです。

「子ども2人を私立小に…」手取り月105万円のパワーカップル、貯金3000万円でも“赤字確実”なワケ
「子どもたちを小学校から私立に入れたい、大丈夫だろうか」という夫婦が家計相談にやってきました。夫は月収約65万円、妻は約40万円、結婚前の貯金は2人合わせて3000万円というパワーカップル。何も問題なさそうなのに、家計をよくよく見てみると希望を叶えることは難しそう。FPが太鼓判を押せなかった理由とは……。

手取り30万円で20万円を貯金!2600万円貯めた46歳独身男性にFPが“不安”を抱くワケ
家計相談に来る人の多くは「貯金をしたくても貯められない」のが悩みですが、たまに「お金を貯めるのが好き、楽しい」という人に会うことがあります。毎月しっかり貯金をし、投資にも興味がある。一見何も問題ないように見えますが、ファイナンシャルプランナーから見ると心配になることも……。「お金が好き」「貯金が趣味」の独身男性に対して、筆者が感じた“もったいなさ”とは。

自営業の夫と会社員の妻。月収は手取り70万円以上、年収は1600万円ほどという夫婦が家計相談にやってきました。「毎月黒字のはずなのに、なぜかお金が貯まらない」というのです。原因は意外なところにありました。

バリバリ仕事ができて収入が多い、投資にも熱心……そんな“稼げる人”は、お金を使う方にも気前がいい人が多いようです。よく稼ぎ、よく使う。一見いいことですが、稼ぐ以上に使っているようだと手持ちのお金はどんどん減るばかり。子どもの学費が出せない、老後資金がない、生活できない……という負のループにはまらないために、意識すべきことは何でしょうか?

夫が収入の柱、妻はパート勤めをしながら家計管理。3人の子どもたちの成長に伴い教育費がかさむようになり、いつも家計は赤字で貯金はゼロ……。「家計改善したい」と言いつつ実行に移せない妻の事情とは?

定年したあとも、再雇用で働き続ける人が増えています。それでも60歳はお金の環境が大きく変わる節目の年。しかしこのタイミングでまだお子さんが小さく、まだまだ学費が必要というご家庭は少なくありません。定年から再雇用に変わって1年が過ぎた夫婦が、このタイミングで見直すべき家計のポイントとは。

夫が収入の柱で、妻は扶養の範囲内でパート勤め。教育費をかけて子どもたちを育て、50代後半になって家計を見直してみると、老後資金がない。老後どころか、現在の家計も慢性的に赤字状態……。この状況を脱するためには、いくつか手段があります。

共働き夫婦の場合、家計を一つにまとめることをせずに財布は別というケースも多いと思います。配偶者の収入も知らない、というご夫婦ももしかするといるかもしれません。今回の記事は、新しい年の初めにちょっとだけ時間をとって、ご夫婦で話し合ってみては?という提案。テーマは「今後の家計について」です。

資産を増やすため、投資にチャレンジしようと考える人が増えています。60代からでも、仮に100歳まで生きるとしたら30~40年分の生活資金が必要になりますから、資産を増やす努力は大切。ただ、新しいことに取り組むのはとてもいいことですが、その前に気を付けてほしいこともあるのです。

お金はしっかりと、かつお得にためていきたいもの。自分ではしっかり調べ、お得にためていると思っている人でも、時に大きな落とし穴にはまることがあります。割引や割り増しが付く社内制度や、目的別貯金。一見良いように思いますが、やり方次第では家計の負担を大きくする場合があります。

年収1000万円、貯金も1500万円あるという夫妻から「年子の子どもたちに中学受験させたい」と相談を受けた筆者。「収入は少ないほうだと思わないし、生活にゆとりがあるから大丈夫」と言われるので、改めて家計の状況をチェックしてみることに。子どもたち2人を私立に行かせたらいくらかかるのか?その答えは……。

夫婦共働きで収入が多い夫婦。しかし住宅ローンは重め、さらに自慢の高級車のローンもあり、毎月数十万円の借金を返済すると、収入の大半が消えてしまう状態。「夫の金銭感覚を変えてほしい」という妻の願いはかなうのでしょうか?

家計相談をしていると、「金銭感覚が一般から少しズレているのでは?」という方に出会うことがあります。もともと裕福な環境で生活されてきた方や、収入の多さに引っ張られて生活に必要な支出かどうかの見極めができなくなっている人に多いようです。そして、その少しズレてしまった金銭感覚は、人生の節目節目に影響します。そろそろ定年というタイミングで「このままだとまずいかも?」と気付いた場合、老後の生活に大きく影響してきます。

共働きだと「夫婦別財布です」という家庭は少なくありません。しかし、お互いにいくら収入があり、どんなことにいくら使っているのかさえ知らないままだと、将来の家計が心配です。妻は会社役員、2人合わせて月に約150万円の手取りがあるのに、先行き不安な夫婦の“懐事情”とは……。
