
フェルディナント・ヤマグチ
今回から取り上げるのは、フォルクスワーゲンでゴルフの次に売れてるクルマ「パサート」。日本ではゴルフが人気すぎてあまり知られていませんが、50年以上の歴史を持つブランドです。10年ぶりにフルモデルチェンジが行われたパサート、最新モデルではセダンがなくなり、ワゴンタイプのみになりました。今回フェルさんが試乗するのは、パサートのPHEVモデル。ガソリンでも走るし、充電スタンドなどで充電もできるプラグインハイブリッド車(PHEV)ということになります。本記事では「パサートとは?」という基礎知識と、フェルさんの試乗記をお送りします。

三菱自動車のフラッグシップSUV「アウトランダーPHEV」。インタビュー前編に書いた通り、外国のプレミアムブランドやレクサスから乗り換える人が多いのだそう。プレミアムなクルマは、カーオーディオだっていい音で聴きたいわけで、実はYAMAHAのサウンドシステムが搭載されています。試乗記事によれば、車内は静かでとてもいい音だとのこと。昨今の流行りは「海外のオーディオブランドと組む」「ノイズキャンセルにする」だそうですが、三菱はなぜ国内メーカーであるYAMAHAと組んだのか?今回はそのあたりをフェルさんが突っ込みます。あと……今回は後ヨタがむやみに熱いので、ぜひ最後までお読みください!

三菱自動車のフラッグシップSUV「アウトランダーPHEV」。前回の試乗記事でフェルさんはその乗り心地を絶賛すると共に、「2021年発売の3代目が、早くも大幅改良」「最大の変更点はバッテリー」とも書いていました。しかも三菱自動車に確認したところ、3代目はずっと売れ行きも好調だというのです。売れてるクルマをたった3年で大幅改良、しかし見た目はほぼ変わらず、という今回のマイナーチェンジ。いったいなぜ、そしてどこがポイントだったのか?その理由と答えはかなり意外なものでした。

先月は小さくて軽いスズキの軽自動車をご紹介してきましたが、今回から取り上げるのは、三菱自動車のフラッグシップSUV「アウトランダーPHEV」。サイズも重さも押し出しもドドンと重量級です。ガソリンでも走るし、充電スタンドなどで充電もできるプラグインハイブリッド車(PHEV)ということになります。こんなに大きなクルマには当然大きなバッテリーが乗っているわけで、スペック表を見ると、なんと2トン超え。ここまで重いクルマの乗り心地ってどんなものなのでしょうか?そして、EVは寒さに弱いとよく言われますが実際どうなのか。スキーができる雪国で、フェルさんがしっかり走ってきた試乗記をお送りします。

SUV“風”軽スーパーハイトワゴンの先駆け、スズキ「スペーシアギア」。しかし、ライバル車「デリカミニ」との間には決定的な違いがありました。その違いとは?そしてもう一つ、スペーシアギアの大きな特徴が「軽さ」です。同カテゴリの軽ハイトワゴンに比べ、何と約100kgも軽いのです。スズキはなぜそこまで軽量化にこだわるのか、そんなに軽くしたら安全性に問題はないのか?スペーシアギアの開発者インタビューは今回がラスト。「軽さは正義」スズキ独自の哲学を、フェルさんが深掘りします。

軽自動車「スペーシア」の派生モデル、「スペーシアギア」が大人気です。前回記事で触れた通り、スペーシアギアは開発陣が悩み抜いた末にたどり着いた「SUV風軽スーパーハイトワゴン」という新しいカテゴリーを切り開いたクルマでした。ライバル社のあのクルマ、社内にはそのクルマ……チーフエンジニアにしてみれば、スペーシアは競合だらけ。スペーシアギアでは、何としても新しいコンセプトを実現させなくてはならなかったのです。しかし、ジムニーやハスラーという“ガチ”なSUV車を持つスズキにおいて、「SUV“風”」というコンセプトは中途半端ではないか?と社内で強い反対にあったのだそう。スペーシアギアの新しいコンセプトをどうやって説得したのか?フェルさんのインタビューの続きをお送りします。

日本で1、2を争う売れ行きの軽自動車「スペーシア」の派生モデル「スペーシアギア」。前回、試乗記事を掲載したところ「私も乗っている」「実は僕も」「すごくいいクルマで満足してる」と、担当編集の友人知人3人から連絡をもらってビックリ。「本当に売れてるんだなぁ」と身をもって実感しました。そんなスペーシアギアですが、実はこのクルマ、ある開発者の絶望と苦悩から生まれたものだったのです。

ダイヤモンド・オンラインで本連載が始まって10カ月。担当編集がしつこく「軽自動車を取り上げましょうよ~」と言い続けていたのがついに実現。今回フェルさんが試乗するのは、日本で1、2位を争う売れ行きの軽自動車「スペーシア」の派生モデル「スペーシアギア」です。軽スーパーハイトワゴンであるスペーシアにSUVテイストを加えたスペーシアギア。軽自動車界では、今やこうしたクルマが大人気で、ライバルがたくさんいるのだそう。人気の理由は……。

インド市場に強いことで知られるスズキ。コンパクトSUV「フロンクス」は、インドで生産して、日本に「輸入」しているクルマです。そう聞いたフェルさんが疑問に思ったのは「インドのフロンクスと日本のフロンクスって、まったく同じなの?」ということ。日本市場向け、または逆にインド向けならではの機能や仕様というのはないのでしょうか?開発者によると「日本市場だけで必要な3点セットがある」というのです。フロンクスを日本で売るために組み込んだ“3点セット”とは?

前回の試乗記編で「デザインも悪くない。乗り心地も良い。200万円台でこんなにしっとり良いクルマが買えるなんて」とフェルさんがとても褒めていたコンパクトSUV「フロンクス」。日本とインドで共同設計、インドで生産して日本に“輸入”しているからこそ実現できた価格といえましょう。しかしスズキは、過去に「バレーノ」というクルマで同じことにトライして台数が伸びなかった過去があるのです。フロンクスにあって、バレーノになかった“あるもの”とは……?

今回フェルさんが試乗したのは、スズキが2024年10月に発売したコンパクトSUV「フロンクス」。2駆が254万1000円、4駆でも273万9000円と激安価格でも話題のフロンクスは、実はインド生まれ。インド・グジャラートの工場で生産したものを、日本に輸入する形で販売しているのです。インド生まれのコンパクトSUV、果たしてその乗り心地はいかに?

みなさま、あけましておめでとうございます。連載「走りながら考える」、今年も毎週月曜日に掲載していきますので、よろしくお願いいたします。通常、本連載では1台のクルマについて「試乗記1本+インタビュー2本」でお送りすることが多いのですが、このホンダ「フリード」は11月に試乗記を掲載したのにも関わらず、インタビューが終わる前に年を越してしまいました。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、まさに”2024年の1台”になった新型フリード。このクルマを造ったのは、「ホンダに入社した時には自動車の免許を持っていなかった」というエンジニア。インタビューはものすごく盛り上がりました。取材陣が予想もしなかった、まさかの方向へと……。

航空自衛隊 那覇基地レポートの5回目。今回は、那覇基地に配備されている早期警戒機E-2Cと後継機のE-2Dを中心に紹介する。どちらも背中に大きな「お皿」を載せた、かなり特徴的な姿の航空機だ。E-2Cは、航空作戦を効果的に遂行する使命を担う、非常に重要な飛行機である。いったいどんなことができる飛行機なのか?E-2Cパイロットに詳しく話を伺った。

航空自衛隊 那覇基地レポートの4回目は、いよいよ基地にある飛行機を紹介する。今回取り上げるのは、早期警戒機E-2C。背中に大きな「お皿」を載せた、かなり特徴的な姿の航空機だ。このE-2Cは、航空作戦を効果的に遂行する使命を担う、非常に重要な飛行機である。E-2Cとはいったいどんな飛行機なのか?E-2Cのパイロットに詳しく話を伺った。

試乗記編を掲載するときに「ホンダで『N-BOXの次』に売れているクルマ」というタイトルを付けたコンパクトミニバン「FREED(フリード)」。この原稿が届いたのとちょうど同じ日に、「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」を受賞しました。“今年の1台”になったフリードは、コンパクトな5ナンバーサイズで3列シートのミニバン。「最大のライバルはシエンタですよね?」と切り込むフェルさんに対し、開発者の答えは……?

11月19日に新しいブランドロゴを発表したジャガーが、本日、2026年に発売する新コンセプトモデルを発表しました。新ブランドロゴは賛否両論、イーロン・マスクがXで反応するほど話題となったのですが、肝心のクルマはどれくらい新しくなるのか?ロンドンで行われた発表会で、フェルさんが責任者にインタビュー、「ジャガー再出発プロジェクト」について聞いてきました。

今回試乗したのは、2023年の自動車販売ランキングで総合10位という非常に人気なコンパクトミニバン「フリード」だ。ホンダの中ではN-BOXの次、2番目に売れているというフリード。実際に乗ってみて人気に納得した。首都高から千葉の海まで、たっぷり試乗した感想をお届けする。

普段、東京と宮崎を往復しているフェルさんから、ある日、担当編集アヤノ(私)宛てに「ちょっとイギリス行ってくる!火曜日の夜に記事を出してほしいから、枠を確保しといて」と連絡が来ました。英国の自動車メーカー「ジャガー」が大幅にロゴを変更、ロンドンで極秘に行われる発表会に招かれたので、速報原稿を送るというのです。新しいロゴはこれまでとは全く違うテイストで、私も「えっ」とビックリ。しかし原稿を読んでいたら、さらに驚きの衝撃情報が書かれていたのです。えぇっ、ジャガーさん、そんなことして大丈夫なの……?

航空自衛隊 那覇基地レポートも今回で3回目。他国の軍用機などが日本の空に飛んでくる場合などに航空自衛隊の戦闘機が緊急発進する「スクランブル」は、我々一般人が思うよりもずっと多く、さらに2012年以降は対中国のスクランブルの回数が急増している。中国軍の動きが空も海も活発化しており、今年9月には中国の空母が与那国島と西表島の間を航行した。与那国島や西表島は日本の領土だが、ほぼ台湾の隣であり、沖縄・那覇からでもかなりの距離がある。自衛隊はどのように中国軍をウォッチしているのだろうか?航空自衛隊 南西航空方面隊司令部 防衛部長にインタビューした。

前回から始まった、航空自衛隊 那覇基地レポート。引き続き、航空自衛隊の将官(自衛隊の幹部のうち、最高位)お二人のインタビューをお送りします。他国の飛行機が日本の領空を侵犯してきた場合などに、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)する……という理解だったのですが、実はかなりひんぱんに行われている、というのが今回のお話。なんと、多い年では年間1160回!平均して1日3回くらいあるというのです。急増したのは2012年のあるできごとからでした。それは何かというと……。
