
フェルディナント・ヤマグチ
4週にわたり開発者インタビューをお送りしているマツダのプレミアムSUV「CX-80」。この写真を撮っているとき、初めて実車を見た私(担当編集者)は、思わず「おっきぃ……」と声に出して呟きました。するとマツダの広報さんがスススと横にやってきて「そうなんです。エンジンを縦積みにしていましてね、だからほら、前の鼻の部分が長いでしょ(以下略)」とCX-80のポイントをいろいろ教えてくださったのですが、果たして“エンジンが縦積みでFR”であることの何がエラいのか?CX-80開発者インタビュー最終回はそのあたりから話を聞いていきます。あ、最後にチラッと大明神の話も出てきます!

今から約5年前、本連載がダイヤモンド・オンラインにやってくるより前の話です。2022年6月に『マツダのラージ戦略、これが「はじめの一歩」』というタイトルで掲載されたのが、マツダの「CX-60」試乗記。その記事の中でフェルさんは「日本のクルマもここまで来たか」「いや……凄いっス……」とCX-60を絶賛したのですが、その後このクルマが発売されると、「ゴツゴツする」「バタバタする」「尻が跳ねる」とオーナーからの評判は散々だったのだそう。同じクルマなのに、片や大絶賛、片や批判の嵐……なぜそんなことが起きたのか?CX-80のインタビューの途中ですが、今回はCX-60の足回り問題に斬り込みます。

ここ数年、大小さまざまなサイズのSUVを出しているマツダは、実は現在ミニバンを造っていません。今回紹介している「CX-80」は国内最上級モデル、かつ、大型の3列シートSUV。「5人乗りでは足りない」「荷物をたくさん積みたい」といった顧客のニーズに、ミニバンではなく、CX-80のようなSUVで応えようというのです。しかし昨今の日本では、ファミリーカーといえばミニバンであり、スライドドアが大人気。「SUVにスライドドアを付けたらいいのでは?」というフェルさんの問いに対し、CX-80の商品開発責任者・柴田さんの答えは……

マツダのプレミアムSUV「CX-80」は、マツダの国内フラッグシップであり、2022年発売の「CX-60」に次ぐ「ラージ商品群」第二弾であり、日本国内で買えるマツダ車としては最も大きいサイズのクルマでもあります。CX-80の試乗記(https://diamond.jp/articles/-/362860)で、フェルさんは「マツダが大きいクルマを造るのは利益率が上がるからだ」と書いていましたが、いやいやその他にもきっと深い理由があるはず。CX-80の商品開発責任者に、そのあたりをじっくりと聞いてきました。

東京育ちの人間は「カツ丼」といえばカツを煮て卵でとじたものだと思っていますが、実は全国的に見るとこれは珍しく、カツをソースにくぐらせてごはんに載せるスタイル(千切りキャベツが下に敷かれることもある)の「カツ丼」のほうが日本全国で見れば一般的なのだそう。……という謎の前フリからスタートしつつ、今週はマツダのSUV「CX-80」試乗記をお送りします。「走る歓び(よろこび)」を標榜するマツダ、高級な大型車の乗り心地はどんなものなのでしょう。フェルさんの率直な感想は?

フォルクスワーゲンの主力車、パサート。昨年11月に発売になった最新モデルでは同社の最新プラットフォーム「MOB evo」が採用されています。試乗記でフェルさんが絶賛していた17万6000円のオプションこと「DCC Pro」を造っているのは日本のメーカー、カヤバ。インタビュー後編では、DCC Proで走りがよくなるのはなぜなのか?そして、2015年の“あの事件”以降、日本でフォルクスワーゲンの売れ行きが低迷している事情についても突っ込みます。

フォルクスワーゲンでゴルフの次に売れている主力車、パサート。昨年11月に発売になった最新モデルではセダンがなくなってワゴンのみになり、「ガソリン」「ディーゼル」「(ガソリン+)PHEV」の3種類が用意されています。前回、フェルさんはPHEVモデルに試乗して「ソツのない優等生タイプ。後部座席も広くて快適」と評していました。万人受けしそうなクルマですが、それだけに「セダンをなくしてしまって大丈夫なの?」といういう気持ちになるのも確か。今回のインタビューではそのあたりから聞いていきます。

今回から取り上げるのは、フォルクスワーゲンでゴルフの次に売れてるクルマ「パサート」。日本ではゴルフが人気すぎてあまり知られていませんが、50年以上の歴史を持つブランドです。10年ぶりにフルモデルチェンジが行われたパサート、最新モデルではセダンがなくなり、ワゴンタイプのみになりました。今回フェルさんが試乗するのは、パサートのPHEVモデル。ガソリンでも走るし、充電スタンドなどで充電もできるプラグインハイブリッド車(PHEV)ということになります。本記事では「パサートとは?」という基礎知識と、フェルさんの試乗記をお送りします。

三菱自動車のフラッグシップSUV「アウトランダーPHEV」。インタビュー前編に書いた通り、外国のプレミアムブランドやレクサスから乗り換える人が多いのだそう。プレミアムなクルマは、カーオーディオだっていい音で聴きたいわけで、実はYAMAHAのサウンドシステムが搭載されています。試乗記事によれば、車内は静かでとてもいい音だとのこと。昨今の流行りは「海外のオーディオブランドと組む」「ノイズキャンセルにする」だそうですが、三菱はなぜ国内メーカーであるYAMAHAと組んだのか?今回はそのあたりをフェルさんが突っ込みます。あと……今回は後ヨタがむやみに熱いので、ぜひ最後までお読みください!

三菱自動車のフラッグシップSUV「アウトランダーPHEV」。前回の試乗記事でフェルさんはその乗り心地を絶賛すると共に、「2021年発売の3代目が、早くも大幅改良」「最大の変更点はバッテリー」とも書いていました。しかも三菱自動車に確認したところ、3代目はずっと売れ行きも好調だというのです。売れてるクルマをたった3年で大幅改良、しかし見た目はほぼ変わらず、という今回のマイナーチェンジ。いったいなぜ、そしてどこがポイントだったのか?その理由と答えはかなり意外なものでした。

先月は小さくて軽いスズキの軽自動車をご紹介してきましたが、今回から取り上げるのは、三菱自動車のフラッグシップSUV「アウトランダーPHEV」。サイズも重さも押し出しもドドンと重量級です。ガソリンでも走るし、充電スタンドなどで充電もできるプラグインハイブリッド車(PHEV)ということになります。こんなに大きなクルマには当然大きなバッテリーが乗っているわけで、スペック表を見ると、なんと2トン超え。ここまで重いクルマの乗り心地ってどんなものなのでしょうか?そして、EVは寒さに弱いとよく言われますが実際どうなのか。スキーができる雪国で、フェルさんがしっかり走ってきた試乗記をお送りします。

SUV“風”軽スーパーハイトワゴンの先駆け、スズキ「スペーシアギア」。しかし、ライバル車「デリカミニ」との間には決定的な違いがありました。その違いとは?そしてもう一つ、スペーシアギアの大きな特徴が「軽さ」です。同カテゴリの軽ハイトワゴンに比べ、何と約100kgも軽いのです。スズキはなぜそこまで軽量化にこだわるのか、そんなに軽くしたら安全性に問題はないのか?スペーシアギアの開発者インタビューは今回がラスト。「軽さは正義」スズキ独自の哲学を、フェルさんが深掘りします。

軽自動車「スペーシア」の派生モデル、「スペーシアギア」が大人気です。前回記事で触れた通り、スペーシアギアは開発陣が悩み抜いた末にたどり着いた「SUV風軽スーパーハイトワゴン」という新しいカテゴリーを切り開いたクルマでした。ライバル社のあのクルマ、社内にはそのクルマ……チーフエンジニアにしてみれば、スペーシアは競合だらけ。スペーシアギアでは、何としても新しいコンセプトを実現させなくてはならなかったのです。しかし、ジムニーやハスラーという“ガチ”なSUV車を持つスズキにおいて、「SUV“風”」というコンセプトは中途半端ではないか?と社内で強い反対にあったのだそう。スペーシアギアの新しいコンセプトをどうやって説得したのか?フェルさんのインタビューの続きをお送りします。

日本で1、2を争う売れ行きの軽自動車「スペーシア」の派生モデル「スペーシアギア」。前回、試乗記事を掲載したところ「私も乗っている」「実は僕も」「すごくいいクルマで満足してる」と、担当編集の友人知人3人から連絡をもらってビックリ。「本当に売れてるんだなぁ」と身をもって実感しました。そんなスペーシアギアですが、実はこのクルマ、ある開発者の絶望と苦悩から生まれたものだったのです。

ダイヤモンド・オンラインで本連載が始まって10カ月。担当編集がしつこく「軽自動車を取り上げましょうよ~」と言い続けていたのがついに実現。今回フェルさんが試乗するのは、日本で1、2位を争う売れ行きの軽自動車「スペーシア」の派生モデル「スペーシアギア」です。軽スーパーハイトワゴンであるスペーシアにSUVテイストを加えたスペーシアギア。軽自動車界では、今やこうしたクルマが大人気で、ライバルがたくさんいるのだそう。人気の理由は……。

インド市場に強いことで知られるスズキ。コンパクトSUV「フロンクス」は、インドで生産して、日本に「輸入」しているクルマです。そう聞いたフェルさんが疑問に思ったのは「インドのフロンクスと日本のフロンクスって、まったく同じなの?」ということ。日本市場向け、または逆にインド向けならではの機能や仕様というのはないのでしょうか?開発者によると「日本市場だけで必要な3点セットがある」というのです。フロンクスを日本で売るために組み込んだ“3点セット”とは?

前回の試乗記編で「デザインも悪くない。乗り心地も良い。200万円台でこんなにしっとり良いクルマが買えるなんて」とフェルさんがとても褒めていたコンパクトSUV「フロンクス」。日本とインドで共同設計、インドで生産して日本に“輸入”しているからこそ実現できた価格といえましょう。しかしスズキは、過去に「バレーノ」というクルマで同じことにトライして台数が伸びなかった過去があるのです。フロンクスにあって、バレーノになかった“あるもの”とは……?

今回フェルさんが試乗したのは、スズキが2024年10月に発売したコンパクトSUV「フロンクス」。2駆が254万1000円、4駆でも273万9000円と激安価格でも話題のフロンクスは、実はインド生まれ。インド・グジャラートの工場で生産したものを、日本に輸入する形で販売しているのです。インド生まれのコンパクトSUV、果たしてその乗り心地はいかに?

みなさま、あけましておめでとうございます。連載「走りながら考える」、今年も毎週月曜日に掲載していきますので、よろしくお願いいたします。通常、本連載では1台のクルマについて「試乗記1本+インタビュー2本」でお送りすることが多いのですが、このホンダ「フリード」は11月に試乗記を掲載したのにも関わらず、インタビューが終わる前に年を越してしまいました。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、まさに”2024年の1台”になった新型フリード。このクルマを造ったのは、「ホンダに入社した時には自動車の免許を持っていなかった」というエンジニア。インタビューはものすごく盛り上がりました。取材陣が予想もしなかった、まさかの方向へと……。

航空自衛隊 那覇基地レポートの5回目。今回は、那覇基地に配備されている早期警戒機E-2Cと後継機のE-2Dを中心に紹介する。どちらも背中に大きな「お皿」を載せた、かなり特徴的な姿の航空機だ。E-2Cは、航空作戦を効果的に遂行する使命を担う、非常に重要な飛行機である。いったいどんなことができる飛行機なのか?E-2Cパイロットに詳しく話を伺った。
