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データサイエンティストの冒険

日本企業は、なぜデータ活用に躊躇するのか

――失敗を恐れず、粘り強く挑戦を続けよう

工藤卓哉 [アクセンチュア]
【第17回】 2016年9月16日
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 第5回DIGでは、前回のコラムで紹介した「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」などの機能を使い、自ら立てた誘客や消費促進施策を実行に移し、実現可能性や社会的インパクトの大きさを競い合うというものです。

 このコンテストで行われるプロセスは、筆者が実社会で取り組んでいるデータ分析プロジェクトを踏襲するものであり、学生の皆さんには、この経験を通じて多くの実用的なテクニックやノウハウを身につけてほしいと思っています。

 しかし、筆者がこのコンテストを通じて一番伝えたいのはテクニックやノウハウそのものではありません。失敗を恐れずに挑戦し続ける粘り強さこそ、データ分析の本質であることを伝えたいのです。

 世界では膨大かつ多様なデータを活用した高性能なAI(人工知能)やロボット開発が進められています。日本にはその期待に応えるだけの実力があるにも関わらず、欧米や中国の後塵を拝している印象があるのは、データのユーザーであり、オーナーでもある消費者とのコミュニケーションが不足していることも、その一因にあると思います。

 企業は、世間一般の理解力の低さを嘆いたり、批判から逃れるために保守的になるのではなく、データ活用がもたらす効能とプライバシーへの配慮や対策について、広く世間に情報を発信する努力を行うべきです。

 世界は猛烈なスピードで動き続けています。われわれが足踏みしている間に、発想力や技術力、実行力の面で、他の国々に抜き去られるのを見るのは忍びないものがあります。

 データを活用し世界をより良い方向に導くために、日本に残された時間はあとわずかだと肝に銘じ、それぞれの立場で、できることからはじめてほしい。これが筆者の切なる願いなのです。

データ参照元
「訪日外国人消費動向調査」
「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」

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工藤卓哉
[アクセンチュア]

Accenture Data Science Center of Excellence グローバル統括 兼
アクセンチュア アプライド・インテリジェンス マネジング・ディレクター
ARISE analytics Chief Science Officer (CSO)

慶應義塾大学を卒業しアクセンチュアに入社。コンサルタントとして活躍後、コロンビア大学国際公共政策大学院で学ぶため退職。同大学院で修士号を取得後、ブルームバーグ市長政権下のニューヨーク市で統計ディレクター職を歴任。在任中、カーネギーメロン工科大学情報技術科学大学院で修士号の取得も果たす。2011年にアクセンチュアに復職。 2016年11月より現職。 データサイエンスに関する数多くの著書、寄稿の執筆、講演活動を実施。


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近年テクノロジーと数理モデルによってもたらされるアナリティクスが、ビジネスを大きく変えようとしている。データの高度な活用から次の打ち手を見出す力、アナリティクスの決定的な優位性を最前線から解説する。

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