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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

デジタルマーケティングに関する
国際調査から何がわかるか

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第22回】 2016年10月31日
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 海外は、「78%がすでにカスタマーエクスペリエンスに投資」し、「利益を得ている」と回答しています。

 eMarker.comが2015年に行った調査では、「カスタマーエクスペリエンス」「デジタルマーケティング」そのものではないですが、以下の図のように、日本と米国では「Digital Ad」への投資に、顕著な差が見られます。

出典:eMarker.com  拡大画像表示

 但し、最近は、日本でも、カスタマーエクスペリエンスの向上を実現するためのデジタルマーケティングの領域に対しての投資は、確実に増えてきていると思います。このことは、前述の図が示す通り、米国(左)に比べると日本(右)は「イマイチ」ですが、それでも投資は進んでいます。

 最近では、BtoCの企業だけではなく、BtoBtoC、つまり、最終顧客は個人だが、チャネルとして直接顧客は小売りや量販店などのケースでも、結果的に自社製品を選択させるために、カスタマーエクスペリエンスを向上させることに投資している企業が増えてきています。

 ところが、デジタルマーケティングなどのカスタマーエクスペリエンスを向上させる仕組みは、これまでの「情報システム部門」にはスキルが蓄積されていないケースが多く、「どう作ればいいのか」「どう運用すればいいのか」という段階からスキル、ノウハウを獲得しなければいけない企業がほとんどのようです。

 2015年度版の情報通信白書によると、「もっとも頻繁に利用するメディア」で「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」ためのものとして、2000年では、TV56.5%、新聞39.5%、インターネット0.4%だったのに比べ、2012年にはテレビ60.2%、新聞21.9%、インターネット14.7%となり、言うまでもありませんがインターネットの割合が大幅に増えています。

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安間 裕
[アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。

ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

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