ストレスチェックの期限が到来するが、本来目的であるストレスの軽減のためには、ストレッサーからの攻撃をまともに受けないことが肝要だ。業務山積という最もストレスを受けやすい状況から脱却する、誰でもできる簡単な方法がある。
外部環境が変わらなくても
自分でストレスを減らせる
ストレスチェックの実施期限が11月末に到来するが、ストレスチェックを実施することがゴールではない。前回記事(「ストレスチェックを社員に押し付ける人事部の本末転倒」)で述べたように、ストレス状態を引き起こして蔓延させる元であるストレッサーを軽減したりなくしたりしていくことが大切だ。
一方で、ストレスを受ける側が、ストレッサーからの攻撃をまともに受けないで、まさに受け流す手法を身に付けることも必要だ。
最近依頼が増えているストレス解消スキルを向上させる演習プログラムの中で、参加者が役に立ったとフィードバックしてくれているプログラムには、「アクションプラニング」、「リアクション手法」、「誘導話法」、「ストレッサーのモチベーションエリアをふまえたコミュニケーション手法」などがある。
アクションプラニングは、ビジネス目標の達成確度を高めるために用いられる、極めて重要なスキルだ。しかし同時に、自分自身の作業で着実にストレス度合いを軽減できる手法でもある。一見、相互に関係がなさそうだが、実は、アクションプラニングのやり方次第で、ストレス量が大きく変わるのだ。
私が実施しているストレス解消にも役立つアクションプラニングの手法は、実にシンプルな方法だ。
まずは明日1日、自分自身がアクションする内容を10件、3分間で付箋に書き出すことから始める。ポイントは3分以上かけないということだ。アクションプラニングをすること自体が目的ではなく、アクションすることが目的なので、プラニングには長い時間をかけない。慣れてくれば1分でできるようになる。