「怒りとは何か」を言語化する3つの特徴

 怒りとはそもそも何なんでしょう?

 あまりにも当たり前すぎて、言葉で説明するのは結構難しかったりします。そして、言語化ができていないからこそ、マネジメントもできなくなってしまうのです。まずは言語化を進めていきましょう。

●特徴その1:怒りは感情表現

 怒りとは、感情表現です。「そんなことは分かってるわい!」と思われてしまいそうですが、それでも、もう一度しっかり確認し理解する必要があります。

 感情には、大きく分けて「喜怒哀楽」があります。これらの感情は、人間にもともと備わっており、切り離すということができないものです。そして、感情は常に自然と湧き上がってくるものであり「よし、つまらないけどいまから喜んでみよう!」と思ったところで、本心からそれができる人はなかなかいないでしょう。

 つまり、怒りはこのように自然と湧き上がってきてしまう感情の一つである以上、なくすことはできないものであることを認識することが大事です。

 「自分は怒ってしまってなんてダメなやつなんだ…」と落ち込む人も世の中にはたくさんいます。「あぁ、ついつい言いすぎちゃった。あんなに強い言葉で言わなくてもよかったな…」と後悔することだってあるでしょう。

 でも、怒りという感情が出てしまったことそのものは、否定する必要はありません。怒りは自然に発生する感情です。怒りに良いも悪いもないのです。ただ、自分の怒りの感情に正面から向き合って、その感情を自分で説明できるようにすることが大事であり、それこそがマネジメントにつながるのです。まず、怒りという感情が生まれることを受け入れること。これがアンガーマネジメントの第一歩といってもいいでしょう。

●特徴その2:怒りは伝達手段

 「おいこら!また同じミスをしているぞ!何度言えばわかるんだ!」

 こんなセリフを、言ったり言われたりした経験がある方は多いのではないでしょうか。これを意味だけピックアップして別の書き方をすれば、

 「あのですね。以前にも貴兄は同じミスをなさっていたと記憶しております。あと何回指摘すると修正されるか、貴兄なりの見解を述べていただけますか?」

 となります。たぶん、後者のような話し方をする人はかなりの少数派ではないかと思います(なんかこの語り口の方が、そこはかとなく怖い感じもしますが…)。

 それはさておき、なぜ冒頭のような言い方をしてしまうんでしょう?