なぜ、企画は
「見切り発車が正しい」のか
企画は、「見切り発車が正しい」。
完璧な企画を100点満点としたら、「10点の企画」でスタート。企画の精度より、見切り発車で「すぐに実行に移す」ほうが重要です。
そして、実際にやりながら、お客様の声を聞いて調整すればいい。
経営サポート事業部の人気セミナー「実践社員塾」は、佐藤義昭本部長(現在取締役)が6ヵ月間立派な企画を立てていましたが、テキトーな計画でスタートさせ、毎回カリキュラムをお客様視点で変更したところ、年間2億円のセミナーに育った。
企画書が長くなるのは、「あれもこれもすべて盛り込む」からです。
けれど、「A4・1枚」のテキトーでいいと決めれば要点が絞られ、企画書をまとめやすくなります。
会議もフォーマット化し、
ダラダラ会議を撲滅
会議の報告も、同一のフォーマットに基づいています。
フォーマット化すれば、必要なことだけを端的に報告でき、時間が短縮できます。
会議は、職責下位から(ア)~(オ)の順番で報告するのが決まりです。
【会議のフォーマット】
(ア)実績報告(数字)
売上、粗利益、営業利益、新規件数、残業時間などの具体的な数字を報告する
(イ)お客様からの声
お客様にほめられたこと、叱られたこと、クレームを共有する
(ウ)ライバル情報
どんなライバルが、どういう体制で、どういう営業攻勢を仕掛けているのか
(エ)本部・ビジネスパートナー情報
おもに、仕入れ先の情報
(オ)自分・スタッフの考え
お客様やライバル会社の動向を踏まえたうえで、最後に自分の意見を話す
「お客様からの声」と「ライバル情報」に関する報告は、1件につき「A4用紙に2行」と決めています。
長く書かせると、社員がウソをついたり作文を書いたりする。
私が知りたいのは、「いつ、どこで、誰が、何をしたか」という客観的な事実だけです。
だとすれば「2行」で十分。
そして、発表時間も1分30秒、2分、3分、5分、最大7分と決めています。
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/