デジタル技術の進歩や価値観の変化により、ビジネスパーソンの仕事環境は大きく変わった。それに伴い、会社におけるルールや慣例も、昔とは様変わりしたと言えるだろう。そんな“変化”の中で、苦しんでいるビジネスパーソンもいる。彼らの声を紹介しながら、「昔と変わった会社のルール」を取り上げてみたい。(取材・文/有井太郎、編集協力/プレスラボ)

昔どうやって生活していた?
デジタル化で変わったもの

 スマホやタブレット、小型・軽量のノートパソコンなど、一昔前とは比べ物にならないほど、デジタル技術は進歩した。そのため、もはやこれらのツールがなかった時代の生活がどんなものだったのか、思い出すのに苦労する人もいるのではないだろうか。それほどまでに、この技術革新は私たちの生活を変えた。

 例えば、待ち合わせのシーンを想像してみたい。今では、到着の直前にスマホから「渋谷のハチ公は人が多いから、モヤイ像の方で待っているよ」とLINEを送れば、すんなり落ち合えるだろう。また、電車遅延で15分ほど遅刻しそうなら、その旨を伝えれば、相手はハチ公前の群衆の中で立ちすくむことはない。「来ないのかな……」という不安にかられる心配もないだろう。

 しかし、これらはあくまで携帯電話が普及してからの話。それまでは、事前に場所を決め、それを固定電話か何かで伝えて、あとは当日行ってみるしかなかった。当時はそれが普通だったのに、今ではそのやり方でうまく落ち合えるか不安にさえなる。

 こんな風に、ツールの発達によって私たちの生活ルールや習慣は大きく変わった。それはビジネスにおいても同様だろう。使うツールの進化や、または価値観の変化により、「会社や仕事のルールが昔と変わった」というケースはあるはずだ。

 そして、そんなルールの変化に苦しんでいるビジネスパーソンもいる。そこで、彼らの声を元に、昔と変わった会社・仕事のルールを取り上げていこう。