重要なのは、募集の選考が具体的に進んでいる段階ではないからといって、安心してはいけないということです。最終的には本題に戻って就活を進めていく必要があります。

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 このように、企業の募集は書類選考に時間がかかるにせよ、就活のスタートラインに立った一次面接から最終面接までの期間が1ヵ月前後と短いところが圧倒的に多いはずです。目指す場所(=就職先)に到達するまでの道のりも、目的意識を持って進めていくかどうかで、複数の企業から内定を勝ち取る就活生と、何十社も受けても就職が決まらない就活生とでは、大きな差となって現われるのです。

 就活の目的は「能力」「学力」を高めることではありません。だからこそ、学校に行けばいい、それっぽい資格を取ればいいというキャリア教育から、より実践的に肌で感じるキャリア教育に変えていく必要があります。

 これは就活生だけに限った話ではありません。例えば私自身もこうした事態に陥る可能性があります。転職する際や独立する際にも同じことがいえないでしょうか。自信がついたらやる、あるいは、時期が来たらやるというのではなく、時に自分自身が「何のために」動いているのか、その先にどう進んでいきたいのかを考える時間が必要ではないかと思います。

(キャリアコンサルタント 櫻井樹吏)