たとえば、図(1)のように「2000万円を全期間固定金利1.5%」と「1000万円を10年固定金利0.8%」のように金利タイプをミックスして2本組み、さらに返済期間もミックスして、2000万円を30年、1000万円のほうは20年で借りる。

 途中、繰り上げ返済するなら、「少なく、短く」借りた1000万円のほうから返すのがコツ。仮に教育費のピークが15年後とすると、その時期までに1000万円のローンを返し終えることができると、家計が大変な時期は1本分の返済で済むのだ。

 返済期間をミックスする際、1本は子どもの教育費負担ピークに合わせて返済期間を短く設定すると繰り上げ返済が不要となるが、2本合わせた返済額が無理なく返せる金額かどうかよく吟味することが欠かせないので、ここは注意が必要だ。共働き夫婦が2人でローンを組む場合も「返済期間ミックス」を検討するといい。

すでに組んでしまった人は?
60歳まで繰り上げ返済しない手も

 完済年齢が65歳以降になるローンをすでに組んでしまった人向けの見直し方法を見てみよう。

 最初に「60歳時点でのローン残高」を見積もる。冒頭で書いたように「60歳から完済年齢までの返済額」を計算すると、やや多めであるが大まかな目安の金額が算出できる。

 退職金は年金収入を補完するための大切な老後資金となるため、「退職金頼みのローン一括返済」はリスクが高いプランと認識しよう。40代なら、子どもの教育費積み立てを優先しつつ、余裕があれば、3~4年に一度繰り上げ返済し、少しずつでも60歳時残高を減らす努力をする。

 50代の人は、繰り上げ返済を実行せずにその分をひたすら貯めておく。60歳になると、退職金の金額と60歳前半の収入が具体的にわかるので、その時点で具体的プランを立てて見直しするのだ。