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「AIの反乱」は、もはや現実の危機か

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第424回】 2017年2月14日
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先端研究者20名がまとめた
AIレポートが注目されている

 スタンフォード大学では、「One Hundred Year Study of Artificial Intelligence(AI100=100年間のAI研究)」が2014年に創設されている。長期的な視点からAIの社会への影響を予測、研究したいと、AI研究者のエリック・ホロウィッツ氏が提唱して創設のために自己資金を提供、スタンフォード大学がホストを務める。

 ホロウィッツ氏は、マイクロソフト研究所のマネージング・ディレクターでAIの国際学会AAAI(Association for the Advancement of Artificial Intelligence)元会長でもある。

 AI100は昨年、『2030年のAIと人々の生活』と題した「2016年度レポート」を発表した。レポート作成には、アメリカ、イギリス、インドなどのAI研究者やロボット会社関係者、IT企業の研究者ら20人近くが関わっている。

 同レポートでは、交通、教育、医療、低資源コミュニティ、公共の安全とセキュリティー、雇用と職場、ホーム/サービス・ロボット、エンターテインメントの8分野で2030年の北米での生活の中で用いられているAI技術を予測し、それに対する政策への提言を行っている。

 たとえば、低資源コミュニティについては、データ・マイニングと機械学習を用いて、鉛汚染の子供へ影響や食料分配の効率性を予測して政府が悪影響を阻止するような対策を立てることができるといったような内容だ。

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瀧口範子
[ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。

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