日教組とズブズブの
民主党は自民党を笑えるか

 それを象徴するのが、「安倍晋三記念小学校」と記された書類での寄付金集めや、ニュースや情報番組で流されている「安倍首相がんばれ、安倍首相がんばれ、安保法制が国会を通過してよかったです」という幼稚園の運動会映像だ。あれらは民進党議員が入手して、マスコミ各社に配ったものだ。

 確かに衝撃的な映像だが、民進党がもし、この問題の追及を成功させたいのなら、「右翼教育」糾弾路線はやめた方がいい。

「バカ言うな、カルト宗教のような洗脳教育の証拠だろ!」「おーい、ここにも安倍信者がいたぞ!」というリベラル方面から怒りの抗議がわんさか押し寄せそうだが、筆者は安倍さんや森友学園をかばう気などさらさらない。むしろ、これは民進党の行く末を案じた「助言」だ。

 この「安倍晋三記念小学校」問題というのは、つきつめていくと「政治的中立性を逸脱する教育があったか否か」ということが争点である。実際に既に大阪府が、この点を明らかにするため調査に乗り出している。

 カンのいい方はお気づきかと思うが、この論争は民進党にとって「鬼門」以外の何物でもないのだ。

 たとえば、民進党が情報番組さながらに「安倍首相がんばれ!」と宣誓する児童をパネルにしたものを国会に持ち込もうとして、自民党から「国が私立学校の教育方針に介入することになる」と拒否されている。

 その際、民進党は「価値観が気に食わないのではなく、政治的中立を逸脱しているからだ」と強く主張したというが、こういう考えを鼻で笑うかのように、「教育の政治的中立はありえない」とのたまう「大物政治家」がいる。

 そういう「問題発言」をするのはどうせ麻生さんとか森さんでしょ、と思うかもしれないが、そうではない。昨夏に引退された旧民主党の最高幹部のひとり、輿石東・元参議院議会長だ。

「産経新聞」(2009年7月7月)によると、輿石さんは日本教職員組合(以下、日教組)の定期総会や会合で、「政治を抜きに教育はない」「教育の政治的中立はありえない」「日教組とともに戦っていく」などと自信たっぷりにお話をされている。