自問自答の質を高めるのは、良い人間関係と置かれた環境

自問自答で悩みを消すには<br />「不可能はない」前提で質問する

井上 「だけど、僕が堀江さんと一緒にいて思ったのは、堀江さんは多分この5つの質問の時に、常に相手はどう思うんだろうっていうことを考えてる人なんじゃないかなと。無意識のうちに、自分の結果と同時にこの結果を得ることによって、相手はどう思うんだろうかって。堀江さんのすべての行動の基準の中に、相手というのが同時に存在しているんだと思うんです。そこが堀江さんが多くの人から支持される理由なんじゃないですかね?」

掘江 「どうも、ありがとうございます。それは結構、環境が大きいのかなって自己分析して思いました。母親が、やっぱり人のためっていう感じの人で、他人のことばっかり優先する人だったんで」

井上 「実家は、ご商売をやってますよね」

堀江 「そうですね、父が印刷業をやっています」

井上 「私も商人の子どもなんですよ。だから、お客様あっての仕事なので、やっぱり周りの人に感謝するという、周りの人に与えるっていうことを常にしてた人なんです。そこは凄く大きいですよね。」

掘江 「そうですね」

井上 「だからそういう意味では、商人の子どもに生まれて良かったなと思うことが結構ありますよ」

堀江 「環境から得るものは大きいですよね。家庭環境もそうですし、その後の社会に出てからの人間関係もそうですし。井上さんとご一緒するようになって、本当にある意味衝撃を受けて、ここまでの基準でやる人がいるんだなって。井上さんと出会ったっていうことによって、新しい人間関係や環境が出来て、影響されてきたんですよね。それによって自分がこの5つの自問力の質問にしても、よりこだわりを持って質の高いやり方で、自分に自問できるようになったっていう。だから本の中にも書いたんですけど、自問自答の質を高める、もしくは決定づけるのって、結構人間関係なのかな、もしくは今日の言葉で言うと環境なのかなと思います」

井上 「それは、そう思いますね」

堀江 「この記事を読んでいる方には、『自分は井上さんみたいにはなれない』なんて、思わないでいただきたいですよね。決して、へこんでほしくないというか、やっぱり井上さんですら環境によって変わってきたっていうことなので、そういう環境を積極的に自分から作ってもらいたいなって思います」

井上 「ええ、環境はすごい大きいです。人は環境と出会いと情報によって、すべてが決まるって思っています。私も昔ボーンシンポジウムって世界を代表するスイスの学会に行った時に、ある先生から『井上君ここに来てどう思う?』って言われたんです。どう思う?って言われた時に、『ここに来るべき道を知っているなら、ここに来られるだろう』って私はそう思ったんです。それは、世界の一流になりたければ、一流になるべき環境を自分で選んでいけば一流にはなれるはずだと。要するに、人はなれないものはないというのが僕の結論なんですよ」

堀江 「そうですね」

井上 「私は絶対人生はすべて自分の思い通りになる。自分がその意識で結果に対してすべてのものを整えていけば、要するに自分が変わると同時に、それによって周りの環境も変わってくるんです。神様は、おそらく他人の影響によってしか自分の人生が組み立てられないような、そんな仕組みを作っていと思います。私は自分が変わることによって、世の中すべての仕組みも変えることが出来て、自分の思い通りの人生が生きていけるように神様はしてくれていると思っています。ですから、私はたとえ何が起きたとしても、変えられないものはない。だけど変えようとは思わない。自分が変わることによって、すべてが変わる、変えられるって確信しています。『自分さえ変われば、人生はすべて変えられる』って感覚です」

堀江 「そうですね。多分、それが真実なのかなと僕も思いますね。今日は改めて、考えを整理する貴重な機会になりました。本当に、ありがとうございました」

井上 「いえ、こちらこそ、お話できて楽しかったです。どうもありがとうございました」

※この対談は、今回で終了します。