すべてのことは、自分の理想においては達成不可能なことはない
堀江 「なるほど。それはすさまじい努力ですね。これは、一般的によく聞く話ですが、そういう凄い方の話を聞いても『自分はあの人みたいにはなれない、あの人みたいにはできない』って思う人がいるということですけど…。でも、やっぱり人間って置かれた環境次第では大きく変わり得るんですね」
井上 「それは、もちろん大きく変わると思います。そもそも、人間は置かれた状況に適応しようとする生き物ですし、また、私のように強い動機や目的意識が芽生えれば、誰だったやらざるを得なくなるでしょ」
堀江 「確かに、そうですね」
井上 「それから、さらに成長して社会に評価される人は、自分が得たい結果に対して貪欲です。この貪欲というのは、結果を得ることに対しも貪欲ですし、さらに、その結果を得ることによって、世の中や周りはどう思うんだろうかっていう周りへの配慮も考えながら、すべて自分の得たい結果を得ようとするような、そういう貪欲さもあります。すべてのことは、自分の理想においては達成不可能なことはないなって考えるんです。多分、そこの違いだと思います」
堀江 「おっしゃる通りですよね。本当にこの自問力の5つの質問っていうのは、どれだけ結果にこだわるか、執着するかによって、同じ質問でも人によって全然効果が違ってくるんですよね」
井上 「本当にそうです。私はすべてのことに対して、その結果が達成可能になるような質問しかしないです」
堀江 「それは素晴らしいですね」
井上 「同時に、それで自分がわがままだとか自分のことしか考えてないと思われるとしたら、それは社会に生きていく中で敵を作るのでまずいですよね。ですから、その得た結果に対して、相手や周りの人はどう思うんだっていうことまで想像します。相手というのは自分ではコントロールできないので、その人たちに対して、不快感だとかマイナスなものがイメージ出来た時には、それを補うために何ができるだろうかっていう質問までしていきます。自分が望む結果を手に入れると同時に、周りの人に感謝してもらえるレベルになるためにはどうしたらいいのかって考えますね」
堀江 「ご自分のことも周りのことも、そこまで高い基準で考えておられるのですね」
井上 「だから、最大化の基準でしか常に質問しないんです。そこで考えるからそれが得られるので、この最大の結果に対しての質問をしない人は、その質問レベルで終わると思うんですよ。だから、常に成し得ないものはないという前提で質問することが、より良い結果を出すためには大切なことだと思います」
堀江 「なるほど。そうかもしれませんね」