平成27年の国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、肥満者(BMI≧25kg/m2)の割合が最も多いのが男性40~49歳の36.5%です。実際に40代男性のダイエットサポートをしていても20歳の時に比べて体重が15kg以上増えてしまったという人も少なくありません。
年齢とともに代謝が下がり太りやすくなるのは仕方のないことですが15kg以上も太ってしまっては生活習慣病にもつながりかねません。「年齢だから仕方がない」ではなく、いつまでも若々しくいるためにも標準体重まで減量することが大切です。そこで今回は「代謝」に注目して中年太りから脱却するための食事術をお伝えします。
代謝のカギは
ビタミンB群
私たちの体は、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質の3つの栄養素からエネルギーを補給しています。摂取したエネルギーをしっかり消費していけば、体重維持や痩せることにつながります。この3つの栄養素を代謝するのに必要なのは「ビタミンB群」です。ビタミンB群が不足すると、太りやすい体になってしまいます。次のような食事をしている人は特に注意しましょう。
・朝食は菓子パン+カフェオレ
忙しい朝は、時間がないので菓子パンと飲み物で簡単に済ませて出勤。お腹が空いたらチョコレートや飴などのお菓子で空腹を満たす…そんな食生活をしている人は代謝を促すビタミンB1やビタミンB2が不足する上に、脂肪をため込みやすい体になるので注意が必要です。
・コンビニのお弁当
ビジネスマンに多い昼食として、外食やコンビニを利用する人はビタミンB群が不足する傾向にあります。
ビタミンB群は水溶性のビタミンなので熱や水などに弱いという特徴があります。ですので、しっかり水洗いや消毒されていて、十分に加熱されている外食やコンビニメニューはビタミンB群が流れ出てしまっている可能性があります。