1980年代、「マイコンBASICマガジン」(電波新聞社)を買い、掲載されたプログラムを打ち込んで遊んだり、自分でBASICと格闘しながらプログラムを組んで遊んだり、はてはデパートのマイコンコーナーに入り浸っていた、いわゆる“マイコン少年”は読者の中にも多いはず。時は流れ、あの頃の少年たちも仕事に追われる立派な大人になっただろうが、たまにはあの懐かしい時代に戻りたい時もあるだろう。そんな気持ちをかなえてくれるソフトが、ニンテンドーDSi/3DS用として登場した。

 「ゲームは買って遊ぶもの」という考え方は、特に40代以上のマイコン族にとっては異論がありそうだ。買って遊ぶのもいいが、自分が作ったプログラムを走らせて遊んでいた人からすれば、市販ゲーム機で自分の作ったゲームを遊びたいと思うのは当然の感情だろう。スマイルブームの「プチコン」(ニンテンドーDSi / DSiLL / 3DS用オンライン専売ソフト、800円)は、そんな昔の気持ちを満足させてくれる専用BASIC言語だ。

 白状すると、筆者もむかしBASICを大学の授業でやらされたことがある。ゲーム業界のプログラマがみたら鼻で笑いそうな、それはそれは簡単なプログラムが打てず大変苦労し、危うく単位を落としかけた。そんなヘタレな自分が、まさかゲーム業界に深く関わることになろうとは、思ってもいなかった。人生は本当に分からないものである。

 このように、プチコンは筆者にとっては古傷がうずくコンテンツではあるが、なんと8500本近くも売れているという。加えて、7月29日には、アスキー・メディアワークスから「蘇るBASICプログラミング プチコン公式活用テクニック」(松原拓也著、スマイルブーム監修、1890円)も刊行されるという。8500本しか売れていないにも関わらず、本まで出るとは驚きである。当時のマイコンブームが、少しずつ再燃しているのであろうか?

真ん中がjojo3氏、右はjojo3氏の奥様。左は小林貴樹スマイルブーム社長。

 そこで今回は、現在41歳のシステムエンジニアでかつてのマイコン少年(仮名・jojo3、中国地方在住)にご登場いただき、「プチコン」の魅力を語っていただいた。このjojo3氏だが、なんとご夫婦の北海道旅行のついでにスマイルブームがある札幌までわざわざプログラムを届けに来たという(氏が作られたプログラムとそのいきさつは公式サイトを参照のこと)。熱い行動力も備えた、jojo3氏の“プチコン愛”を堪能いただこう。