「大地の二黒」の要注意ポイント
その気質としての柔らかさと優しさからか、物事の判断に多少迷う面があります。
決断力は少し弱めかもしれません。
大地の二黒人は謙虚ですから、目に見える態度では「控えめ」であり、人を立てます。
しかし、自己主張が少なすぎると、まわりからは人としての実態が見えなくなり、“自分を持っていない人”と思われがちです。
自分から主張することが少ないからこそ、本音・本心がまわりの人からは見えづらいのです。
大地の二黒人がネガティブモードのときはこの謙虚さが災いして、疑心暗鬼を生みます。
あるいは人への寛容さを忘れて“自分が”という気持ちが前に出てしまうと、「嫉妬」「わがまま」といった醜い心も芽生えてしまいます。
こうなると、周囲に対して思った言葉をそのまま出してしまい、反感を買うなどの失敗もあります。
この弱点に早く気づけば、開運が早く訪れ、やがては大成するでしょう。
大地の二黒人との
上手な接し方
恋愛関係、夫婦関係、仕事関係など、大地の二黒人とうまくつき合う場合は“先回り”することが大事です。
「先回りって?」と思うかもしれませんが、これは実に簡単です。
どんな小さなことでも、どんな些細なことでも、大地の二黒人へ「ありがとう」のひと言を忘れないようにすることです。
私たちは「大地の二黒」から知らず知らずのうちに“無償の愛”を受け取っています。そのことに感謝をこめての「ありがとう」です。それもいつも私たちから先に、お礼の気持ちを表しましょう。
加えて、もう一つのアドバイス。たとえば奥様が「大地の二黒」の場合、夫であるあなたがする大事なこと。
それは仕事から帰る時間を奥様に必ず、毎日、連絡をしてあげることです。
奥様は口には出しませんが夫のためにせっかく用意した夕食を無駄にすることに不快感を募らせます。
食後の洗い物もそうです。「家事が片づかない!」といった、小さな不快感を蓄積させないようにするのが夫婦衝突の防衛策なのです。
そして、逆もまたしかり。
「大地の二黒」の夫には奥様から「ありがとう」のひと言を忘れずにしましょう。
些細なことから心の傷は広がります。
無償の愛に早く気づいて、小さな傷は早く消しておきましょう。
本書には、「ええ? あの人が『大地の二黒』だったの?」という意外な人がたくさん掲載されています。これを知っているだけでも、ビジネスでもプライベートでも盛り上がるでしょう。ぜひ活用してみてください。
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。