自由に話ができ、信頼関係が育まれる職場
信頼関係をつくることで、すでに結束力の基礎が生まれています。その「種」をしっかりと育てて、根づき、花を咲かせて実を結ぶまでは、職場の結束力UPを続けていくことが必要になります。
弱い段階の結束力は脆く、ちょっとしたことで崩れてしまいます。より強くなっていくために必要なことの一つは、「激励する」ことです。
「こんないいチームなのに、なぜ、勝てないんだろう」と思う時もあるでしょう。「みんな、すごくいいやつばかりなのに、もっと高い評価が得られるような結果を、なぜ出せないのだろう」と思うかもしれません。
そういうときにこそ、リーダーであるあなたが、メンバーを激励することで、明日もまた続けていこう、とする勇気が生まれてきます。この激励の継続なしに、結束力は生まれません。この激励する行動にこそ、勝負の決め手があるのです。
メンバーの誰かが、ほんのちょっとした工夫だけでも見逃さずに、「それ、いいじゃないか」ときちんと認めてください。「これぐらいできて、当たり前じゃないか」といった批判的な見方からはしないでください。
結束していく過程では、あきらめモード、怒りモードの人たちも大勢いるものと思ってください。このとき、あきらめモードの人を非難してはいけません。
あきらめモードの人たちを見せしめのように批難するリーダーがいます。これは、リーダーへの不信が高まるだけで、なにも生み出しません。一定の割合であきらめモードの人はいるものだ、と思っていればいいのです。この人たちは、そのうち、ほかのメンバーたちが活躍していく姿を見て、恥ずかしくなります。
怒りモードの人は、どうでしょうか。怒りモードの人からは、その怒りを吐き出してもらうことです。怒りモードの人は、「誰も私の不満を聴いてくれない」という怒りを抱えているのです。メンバーの持っている不満を聴きながら、メンバー自ら問題を整理するよう促すのです。
こうして、自由に話ができ、信頼関係が育まれる職場にしていくことで、結束力は強くなっていくのです。次回は、【助け合えるフォーメーション】についてお話します。
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