長引く不況に円高の波が押し寄せ、先行きの不透明感がますます増している日本経済。年金支給開始年齢の引き上げやタバコ増税などが議論されるなど、「体感不況」は日々に増すばかりだ。
当然、「お小遣い」を減らされたお父様方も多いだろう。給料が上がらず出費だけが増える現状では、致し方ない部分もあるが、家計での「緊縮財政」は懐だけではなく心までも冷やしてしまう。
子どもの教育費、住宅ローン、もしものための生命保険……。とにかく結婚するとおカネがかかる。そんななか、「小遣いの増額を求めるのは気が引ける」という男性も多いかもしれない。しかし、あまりに小遣いが少ないと、仕事のモチベーションも上がらないというものだ。
今回は、そんな悩ましい「ロス婚」時代の小遣い事情がテーマ。早速、小遣いを巡る夫婦の悲喜こもごもを見ていこう。
微塵の容赦もない妻による「緊縮財政」
赤裸々に語られる夫の厳しい小遣い事情
世の男性諸氏はどれくらい小遣いをもらっているのか。ソフトブレーン・フィールドの調査によると、夫の小遣いの金額は3万円以下が54%で最多。20代になると3万円以下が81%に及び、厳しい家計事情がうかがえる。
もちろん、職場に弁当を持参するなど節約をしている家庭もあるが、小遣いのなかから昼食代や交遊費、タバコ代などを捻出している夫も多く、実際にはカツカツでやり繰りしているケースが大半のようだ。
同調査のアンケートに寄せられた妻からのコメントを読むと、さらに厳しい現状が浮き彫りになる。