赤字から2000万円の黒字へ
社長が絶対に見なければいけないのは、「キャッシュの額」と「それをつくるのに必要な数字」だけ。
それ以外は“オマケ”です。
ツボとなる数字を押さえて回数をこなせば、誰でも数字に強くなれます。
最初は「粗利益の意味がわからない」と嘆いていた下田社長も、いまや苦手意識を完全に払拭しています。
観葉植物のレンタル事業は、ナマモノの植物をいかに長持ちさせるかが勝負です。
長持ちすれば仕入が減って原価が下がり、粗利益が増えるからです。
当初は何も考えていなかった下田社長が粗利益の意味を理解した結果、植物を空調の風が直接当たらない場所に置くなどの工夫をして寿命を延ばすことに成功。粗利益は大幅にカイゼンし、赤字だった経常利益も今期(2017年度)は2000万円の黒字になった。
これで、下田社長も立派な“人格者”です。
700社以上を診てくると、残念ながら、100人中99人が陥る「アリ地獄」があります。これは面白いほど共通しています。
ぜひ、第1回連載にある、ひとつでも当てはまったら危ない!【あなたの「会社の危険度」10のチェックリスト】をチェックしながら、『数字は人格』を体細胞に植えつけていただけたらと思います。