『殺し屋のマーケティング』における
「絆」としての「マネジメント」

『殺し屋のマーケティング』においても、世界最強のチームが結成される。
「クラウド・シンジケート」と俗に言われるようになる、「受注数世界一の殺しの組織」だ。

 女子大生起業家桐生七海と、世界一のスナイパー、サイレンス・ヘル。そして、世界一のイレーザーがお互いに背中を補うことによって、その組織のマネジメントは完成し、裏の世界のみならず、表の世界にも影響力を及ぼすことになる。

 ここに存在したのは、血縁にも勝るような「絆」だった……。

 それについては、ぜひ、『殺し屋のマーケティング』で確認してほしい。

 少なくとも、彼らはお互いの背中を信頼しているとき、その至高なる目的は、一緒だったのだ。

 また、吉祥寺「小ざさ」について稲垣篤子氏が書いた『1坪の奇跡』には、「マーケティング」や「マネジメント」がうまくいった先の理想の姿が描かれている。

 知的障がい者のスタッフが入ってきて、どう会社になじんでいったかが描かれている。稲垣氏は、その人を戦力としてしっかりと受け入れて、補助金も受け取らなかったのだ。

 これは、「マーケティング」が成功し、「マネジメント」が成功したゆえに、十分に担保できた収益が可能にさせることだ。
 もちろん、経営者としての理念がそれ以上に重要にはなるが、理念を実現するためにも、利益が必要ということになる。