ポイントは3つだけ
意識すれば、頭の働きがガラリと変わる

 では、その型の読み取るべきポイントはどこかというと、3つあります。

(1)筆者の新説と通説で同じ主張をしている部分、(2)筆者の新説と通説で違う主張をしている部分、(3)筆者の新説が通説より優れている理由の3つです。

 これを、もっとシンプルに、あらゆる場面で通用する言葉に言い換えると、「同じ」「違う」「順番」になります。

 この3つこそ、論理の基本と言えます。

「同じ」「違う」「順番」について、なんとなくイメージできるかもしれませんが、論理思考のベースになるものなので詳しく触れておきます。

「同じ」とは、2つのものの共通点を探し出すことです。同じでなく、似ている点でもかまいません。

「違う」とは、2つのものの異なる点を見つけることです。どう違うか、何が違うか、どのくらい違うかなど、「What」や「How」などを付け加えて考えることがポイントです。

 そして「順番」は、どちらが先か(後か)を考えることだけでなく、時系列でどちらが過去か(未来か)や、因果関係も含みます