その中でも、論理の世界ではとくに因果関係が重要です。原因があって結果が生まれますから、原因が先で結果が後ということになります。ほかにも、どちらが大きいか(小さいか)、どちらが優先かなども含めます。

 この3つを常に意識して物事を捉えるようになると、論理力がグングンとアップしていきます。

 よく結果だけ指示され、プロセスを説明されないことがあります。受験の世界での“あるある”は、「単語を覚えろ」と言われても、暗記法を教えてもらえないとか、「もっと勉強しろ」と言われても、結果の出やすい勉強法を教えてもらえないとかです。

 大人になっても「もっと頭を使って考えろ」と言われることがあると思いますが、肝心の頭の使い方は教えてもらえません。

 そのようなとき、「同じ」「違う」「順番」を使って考えてみてください。何げなくボーッと見たり聞いたりしているのではなく、何が同じで、何が違って、どっちが先かを整理するのが論理思考です。