もう一つの利点は、イラストを使うことで、抽象的な単語が学びやすくなるということでしょう。たとえば、「into」「over」のような前置詞も、イラストがあればイメージがつかみやすいですし、「one / two / three ... one hundred」といった数詞も、ピクチャーディクショナリーを使うことで、かなりスムーズに覚えることができます。

以下がおすすめピクチャーディクショナリーです。

▼Word by Word: Primary Phonics Picture Dictionary(Pearson)
フォニックスの学習とともに使うと効果的な初心者向けピクチャーディクショナリーです。ただし、残念ながら音声CDなどがないので、発音は大人が教える必要があります。

▼Longman Children's Picture Dictionary with CDs(Pearson)
800語の単語を収録した音声CD付きのピクチャーディクショナリー。子どもの日常生活に身近なトピックごとに単語が学べるのが魅力です。

▼The Sesame Street Dictionary(Random House)
セサミストリートファンにはおすすめの一冊。ただし、こちらも音声がないのが残念。

※注:本記事の内容は『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』から抜粋・再構成したものです。記事中の参照文献・おすすめ教材などは、こちらのサポートページでご確認いただけます。
「世界最高の子ども英語」専用サポートページ
https://booksdiamond.wixsite.com/childenglish

【著者紹介】斉藤 淳(さいとう・じゅん)
J PREP斉藤塾代表/元イェール大学助教授/元衆議院議員。
1969年、山形県生まれ。イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。研究者としての専門分野は比較政治経済学。ウェズリアン大学客員助教授、フランクリン・マーシャル大学助教授、イェール大学助教授、高麗大学客員教授を歴任。
2012年に帰国し、中高生向け英語塾を起業。「第二言語習得理論(SLA)」の知見を最大限に活かした効率的カリキュラムが口コミで広がり、わずか数年で生徒数はのべ3,000人を突破。海外名門大合格者も多数出ているほか、幼稚園や学童保育も運営し、入塾希望者が後を絶たない。
主な著書に、『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』(ダイヤモンド社)のほか、10万部超のベストセラーとなった『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA)、『10歳から身につく 問い、考え、表現する力』(NHK出版新書)、また、研究者としては、第54回日経・経済図書文化賞ほかを受賞した『自民党長期政権の政治経済学』(勁草書房)がある。