ビジュアル「だけ」で採用することはないが
工夫すれば得する確率が上がる

 採用面接をしているときは、レジュメや会話の内容、そしてビジュアルの印象で相手のことを言語化・数値化することで、採用するか否かを判断していきます。

 ビジュアル「だけ」で採用することはありませんが、ほぼ同じくらいの能力やスキルを持っている人を比べる場合においては、ビジュアルが決め手になる可能性は大いにあります。

 単に「見かけがよい」ということだけではなく、自己プロデュース能力に長けているということは、様々な場面で活躍できるポテンシャルと相手に思わせることもできるかもしれません。そのような自己プロデュースの意識は、話し方や身のこなしなど、あらゆる立ち居振る舞いにいい影響を与えていきます。

 服装を変える前に、今すぐできる工夫は「よい姿勢でいること」です。よい姿勢は立ち居振る舞いに極めていい影響を与えてくれます。自信があふれていると相手に印象付けることができますし、信頼を得やすくなります。

 姿勢を正しくキープするのは、普段から意識することが極めて大事です。習慣化ができれば、採用面接の際に自然とそれが表れてきていい結果に繋がりやすくなります。

 魅力的な立ち方や座り方ができ、かつ自分の体に合った服を身にまとえば、ビジュアルで損をするリスクを下げて、得をする確率を上げてくれます。

 手っ取り早く自己プロデュースするには、「オーダーメイドのスーツを作る」という手段があります。

「えー、高そう!」とお思いになるかもしれませんが、実は意外とそうでもありません。3万円程度でパターンオーダーが可能な店はたくさんありますし、あこがれのブランドの生地で作っても、そのブランドの既製品を買うよりはるかに安い値段で買える店も多いです。女性向けのスーツやジャケットを作ってくれるお店もたくさんあります。私も最近はオーダーメイドのスーツばかり着ています。なんといっても、「自分の体のサイズを知り、どう着れば似合うのか」をプロの目から教えてもらえるのが魅力です。そのコンサルティングを受けるつもりでお店に行くのも一つの方法です。

 日本人ビジネスマンの大半は、オーバーサイズのスーツを着ているというデータもあるそうです。締め付けるよりはゆとりがある方が楽なのはわかりますが、視覚的に「だらしない」印象を与えてしまってはもったいないですね。私も面接のときに、肩幅が全く合っていないスーツやジャケットを着ていたり、ワイシャツの首元がだらしなくなっていたりする人に何度も会いました。

「体に合った服を着る」ということが、成功を近づける一つの手段にもなると私は考えています。
もし興味があれば、ぜひネットなどで調べて訪れてみてください(澤のおすすめのお店を知りたい方は、Twitterでハッシュタグ#madoka510_dol をつけてツイートしてください)。

 次回は、「面接中の会話術」をお伝えします。お楽しみに!

(プレゼンテーション・アドバイザー 澤円)