「PS3らしい録画ソフトを作れ」に、
ソフト開発者のプライドが燃えた

石島:ということで、トルネの凄さを再確認させていただいたところでですね、今回はトルネユーザー歴2年の小山准教授とトルネ開発者のおひとりである西沢学さんから、トルネの使い方やトルネの良さを、気合いを入れて学びたいと思います。早速ですが、まずトルネの開発のきっかけから教えてください。

西沢学さん(以下西沢):そもそもは、PS3のハード開発サイドから、「もし、PS3に外付けチューナーがつけば、録画機能みたいなものが(PS3に)つけられますよ」という提案をもらったことがきっかけです。こういう風にハード開発サイドからこういう話をもらうことは結構珍しいので、僕らもぜひやりたい、という感じでした。

 同時に先方から言われたのは「ただの録画ソフトを作ってもつまらないよね?」と。「どうせなら、PS3らしい、PS3の色に染まった録画ソフトを作って欲しい。ゲームの力を使った新しいものを作りたい」と言われて、ソフト開発者としてのモチベーションに火がついた感じです。

小山友介(こやま ゆうすけ)
1973年生まれ。芝浦工業大学システム理工学部准教授。2002年京都大学大学院博士課程修了(経済学博士)。東京工業大学助教等を経て現職。東工大時代に経済シミュレーション研究に従事、コンピュータサイエンスの知識を生かしゲーム産業研究を行なう。

小山:「PS3らしい録画ソフト」ってイキナリ言われても、困りますよね。

西沢:そうなんですよ。「PS3らしい録画ソフトってなんだ?」ということで、開発内部では相当議論になりました。たとえば録画の方法も、ワンセグじゃなくて「フルセグは外せない」とか、「ソフトもカラフルにしよう」だとか、大きなことから小さなことまでカンカンガクガク(笑)。

 これはあくまで一般論ですが、家庭用録画機で配信される番組表はどれも似たような感じですよね。背景は黒で文字は見やすいんですけど。でも、トルネの場合は、やっぱり「PS3らしい録画ソフト」ということで、トルネの世界観をきちんと作っていきたかった。そこで、背景は白を基調にしてみました。これもトルネならでは、と思います。

小山:トルネは触っていて楽しいんですよ。サクサク動くスピード感も他にない程ですしね。あとは、部屋でつけっぱなしにしておいても、ジャマじゃない。

石島:トルネの中に「トルネ屋」っていう追加コンテンツをダウンロードができるコーナーがありますよね? あそこに「ウッドフレーム」(右写真)っていうのがあって、私あれ、とっても気に入っているんです。BGMもボサノバなどのボーカル曲に変わって、とても気持ちいい。流しっぱなしにしてコーヒー飲んでいると、喫茶店にいる気分になります。

西沢:ありがとうございます。テレビって普通リビングにありますよね? 電源入れなければ黒い顔してデーンとリビングの顔として鎮座しているわけですが、テレビを見ていない時でも、リビングを彩るインテリアのひとつになるような使い方ができたらいいな、と思っていました。

 ホント、テレビの視聴と録画のためだけに、背景も付けBGMもつけて、ここまでやるか? って感じなんですけど(笑)。でも、トルネの開発も、普通にゲームソフトを作るような視点でしていますので、ゲームを遊ぶような感覚で楽しんでもらえているなら、うれしいですね。