イギリスでは
「ジャパニーズインフルエンザ」が大流行

 一方、オーストラリアとの交流が多いイギリスでは、流行シーズンに入る前からA型H3N2を「オージーインフルエンザ」と呼び、「大流行しそう!」と戦々恐々だったが、まさに不安が的中。大規模流行し、騒ぎになっているという。

 しかもイギリスでは、日本と同じくB型山形系統ウイルスも流行しており、そちらは「ジャパニーズインフルエンザ」と命名されて、やはりマスコミをにぎわせている。

 イギリスの隣国フランスではA型H1N1とB型山形系統という日本と同じ組み合わせが大流行しているという。

 そして日本の隣、台湾でも、12月末からインフルエンザが流行しており、多いのはB型(系統は不明)だという。同国の疾病管制署感染対策センターは、「現在、台湾で流行しているインフルエンザはB型が中心だ。集団感染は主に学校で発生している。病院の急患診療センターを訪ねた人の数は、前の週より24%増加しており、また昨年同時期より多くなっている」と指摘している。

 これだけ世界規模で大流行していると、思い浮かべるのは「パンデミック(世界的な感染爆発)」という言葉だが、インフルエンザに関しては、パンデミックと認定されるのは「新型インフルエンザ」だけ。どんなに流行しても、お馴染みのインフルエンザなら、パンデミックとは呼ばないらしい。

 ちなみに、現在、アメリカやイギリスで流行しているA型H3N2は、1968年に新型インフルエンザウイルスとして登場し、発生当時は日本人の50%が感染したという。また、日本で流行しているA型H1N1は、1977年に登場したが、H3N2と比べて感染力や重症度は低めらしい。これらのインフルエンザウイルスは、その構造を少しずつ変化させながら現在に続いている。