「長所」は、面接官を納得させる“証拠”を添えて答えることが重要だ。
「私はリーダーシップがあります」だけではダメで、「私はリーダーシップがある方だと思います。サークルではキャプテンに選ばれ、チームをまとめるために、さまざまな努力をしてきたからです」という方が説得力がある。こうした“証拠”を「エピソード」と呼ぶ。
気をつけなければならないのは、上記の「勉強以外に頑張ったこと」の回答と重複させないということだ。上の問いに「頑張ったのは、サークルのキャプテンとしてサークルをまとめたことです」と答えたならば、別の長所を答えるか、別の頑張ったことを答えるべきだ。重複自体は減点ではないが、せっかくの加点の機会を自ら放棄することになるからだ。
就活の面接に「正解」はない
自分の信じた所に従うべし
就活が、入試と大きく異なる点の一つは、正解がないことだ。複数の大人にアドバイスを求めると、異なる答えが返ってくることも多いし、どちらが正解ということもない。もっと言えば、学生が同じ回答をしても、面接官によって点数が違うことだってある。つまり、アドバイスしてくれる大人にも、面接官にも好みがあるのだ。
面接官個人の好みというよりは、社風を反映して人事部員全員の好み(採用したい人材像)が形成されている場合が多いだろうが、いずれにしても面接官の好みがわからない以上、大人たちのアドバイスは参考程度にして、自分が信じた回答をするしかない。