『入社1年目の教科書 ワークブック』を見ながら、自身の仕事を振り返る岩瀬さん
小林廣輝(こばやし・ひろき)
1993年生まれ、慶應義塾大学文学部4年生。慶應理工学部体育会サッカー部でGK。2016年2月より
Utah大学での留学。帰国後、HRベンチャーTRYF inc.(ワンキャリア)に参画。フリーのライターとしてForbes、リクルートライフスタイルなどに寄稿した後、株式会社THIRDの立ち上げに関わりアプリUX/UIの設計から広報まで従事。また、社会的な活動として、ハロウィン後の廃棄削減プロジェクトである「Clean by Ourselves PJT」を主催し、NHKやフジテレビなど各種メディアに取り上げ話題となった。2018年4月より新社会人。

仕事で大切にしていることを50個並べたら
「岩瀬大輔」になった

岩瀬:そうですね、習慣化したというよりも、そもそもこの本は、僕が仕事をするうえで大切にしてきた習慣をまとめたものなんです。

今だから言えるのですが、この本が出来上がったばかりの時は、自分ではそれほど面白い本だとは思えませんでした。一つひとつを取り上げると特に目新しいことは書いていないこともあり。
でも、項目が50個並んだ目次を改めてゆっくり眺めてみると、「自分らしさが出ているな」と思ようになりました。一生懸命走り回ったり、コツコツと実績を積み上げたり、上の人と仲良くしたり……。自分の人間像みたいなものが浮かび上がってきて、「これ50個全部が自分なんだ」と。そう思うようになってから、この本がより好きになりました(笑)。

小林:実は……僕も、この本に書かれていることを実践し始めた当初は、満足感がありませんでした。身についている実感がなかったからです。でもずっと続けているうちに、一つひとつのことが身についてきていることが実感できて、仕事が面白くなっていきました。

岩瀬:一つできたからといってそれで終わりにするのではなく、全体をブレンドして自分と一体化した時に、この本は本当に役に立ったといえるんじゃないかな、と思います。定着させることが大事で、そのためにこの『入社1年目の教科書 ワークブック』を作ったという経緯もあります。

小林:そのワークブックには「仕事は復習がすべて」という項目がありますが、予習より復習を大切にするのも、やはり定着化のためでしょうか?

岩瀬:そうですね、やはり人間は忘れてしまう生き物なので、復習をしないとせっかく仕事で得たものを急速に失ってしまいます。名刺の裏にその人の特徴や話した内容をメモしたり、読書した後に感想文を書いたりすれば、「復習の練習」になります。

小林:岩瀬さんが毎日書き残したものといえば、ブログとして書かれて書籍化もされた『ハーバードMBA留学記』があります。あれも留学時代に「毎日の復習」として書かれていたと思いますが、どのくらいの時間をかけて書かれたのですか?僕はインターンでライターの仕事もしていたのですが、拝読しながら「これだけの情報量を書くのは大変だったんじゃないかな」と思って。