こうしたSNSに10代がのめり込むにつれ、twitterで悪い大人に誘い出される事件が多発している。10代は知らない人とつながることもあまり気にしない傾向にあるからだ。

 10代にとって、オンラインとオフラインの差がなく、どちらでも交流があればもう「友達」。ネットで知り合った人と会うのに抵抗がない子が多いのだ。

 一方、SNSでの人間関係上のトラブルを多く経験しているため、複数のアカウントを持つことが当たり前となっている。「クラスの子たちに公開する本垢(アカウント)」、「親しい子たちだけに公開する裏垢」、「趣味の情報をやり取りする趣味垢」、「ネガティブなことばかり投稿する闇垢」などを使い分けていることも多い。

 BIGLOBEの「若者のスマホ利用実態に関する調査」(2017年3月)によると、10代の61.5%がSNSで複数アカウントを使い分けていることが分かっている。もし企業がマーケティングに彼らの発信を利用したいと思うならば、趣味垢などでリツイートしてもらうことが大切かもしれない。

情報検索はtwitter、Instagram
動画も購買に影響

 10代の情報検索事情も見てみよう。

 彼らは、情報の多くをSNSで取得している。しかし、SNSでは似たような年代・属性の人同士がつながる傾向があるため、10代の子たちの周囲には同じような意見ばかりがあふれることになる。この「エコー・チェンバー現象」によって、偏った意見やデマなどが広まってしまうことも多い。逆に言えば、SNSで情報が拡散しやすいということでもある。

 一方で、SNSでの情報取得に長けており、SNSで検索して様々な情報を集めている。twitterではリアルタイムの情報を、Instagramでは流行や人気に関する情報をビジュアル的に知るために役立てているようだ。LINEのタイムラインで周囲の流行を知ることも多い。

 動画を情報源とすることもある。YouTubeなどでヘアメイク法などを知るという子は多い。「動画の方が具体的なテクニックが分かりやすいし、(メイクしている子が)美人すぎないので参考にしやすい」という。

 トレンダーズのSNSユーザーに対する意識調査(2017年6月)によると、SNSをきっかけに物を買ったりイベントに参加したりした経験について、何と65%が「ある」と回答している。

 10代の中でも、男子よりも買い物を好む女子は、一般ユーザーのクチコミ情報を「広告より信頼性が高い」と感じ、受け入れる傾向にある。中でも、自分の好きなインフルエンサーの言葉なら飛びつくし、おすすめ商品などを購入することも多い。10代に人気のインフルエンサーに試供品を提供するなどして利用してもらうことは、かなり有効ということになる。