勝ち組ランキングトップ3は
深セン、広州、杭州

 こうした厳しい状況を前に、最近、中国の各都市間では、人材の争奪戦がエスカレートしている。

 都市別勝ち組ランキングを見てみると、2017年は深セン、広州、杭州、長沙、重慶といった顔触れが上位に並んでいる。

 このうち、深センと広州は、それぞれ61.99万人、45.49万人の人口増を実現した。続く3〜5位は杭州、長沙、重慶で、いずれも30万人近い。6〜10位は鄭州、武漢、寧波、成都、貴陽で、それぞれ10万〜16万人の増加となっている。

 ひときわ目を引いたのが寧波だ。それまでは杭州に押されがちだったが、13万人増となり、居並ぶ強豪の中で頭角を現した。寧波の経済発展はスピードが比較的速く、ライバルたちは忸怩たる思いだろう。

 貧困地域のイメージが強い貴州省の省都・貴陽が、意外にもトップ10入りを果たしている。シルクロードにある都市という誉高い西安は、1日の人口増が8000人を超えており、人材を貪欲に集めている様子がうかがえる。

 もう一つ注目すべきなのは、トップ10のうち、1位の深センと2位の広州が、ともに広東省に属しているという点だ。また、3位の杭州、8位の寧波は浙江省に属し、4位の長沙、6位の鄭州、7位の武漢は、いずれも中部地区の都市だ。そして5位の重慶、9位の成都、10位の貴陽は、西南地区に属している。つまり、上位に居並ぶ都市と、その都市が属しているエリアの経済成長率は、ほぼ一致しているというわけだ。

 中国メディアも、こうした現象に目を向け、いろいろと報道している。こうした報道を読むと、前述したトップ10以外の都市の健闘ぶりも透けて見えてくる。