いずれにせよ、録音によって、声に関するたくさんの情報が得られます。ぜひ一度、自分の話している声を録音してみてください。その際、できれば会議やプレゼンテーションの最中の声を録音することをおすすめします。

 一人で話しているときよりも、周囲に人がいるときの話し声の方が「本番感」があって、よりリアリティのある情報が得られます。ぜひ試してみてください。

話の要点をまとめて、簡潔に話すテクニック
「要点メモ」を手元に置くだけで効果抜群!

「会議で何か発言したいんだけど、どうしても話をまとめることが苦手で、ついつい話が長くなりがち……」という悩みをお持ちの方も多いのではないかと思います。

 あるいは、「自分はそうではない(話をまとめるのは苦手じゃない)」と思いながらこの記事を読んでいる方の中にも、周囲からは「あの人の話は長い……」と思われている人がいらっしゃるかもしれませんね(なんだか脅しているみたいですが)。

 では、上手に話がまとめられるようになるためにはどうすればいいか。比較的簡単にできる方法は、必ず伝えなくてはならない要点を記したメモを手元に置いておくことです。

 もしそうしたメモを用意せず、要点を思い出しながら話をすると、脳内の検索作業と言葉を発する行動の2つのタスクを同時に行うことになります。何かを話しながら脳内の検索をすると、検索精度も落ちますし、話している内容も支離滅裂になりやすくなります。

 話をするプロなら、脳の中で要点を構築しながら話したり、話しているうちに話がまとまってきたりしますが、話し慣れていない人は冗長になるだけです。ですから、話し慣れていない人は、あらかじめ「言わなくちゃいけないことリスト」をメモにして手元に置いておき、結論を先に伝える形で話をするようにしましょう。

 メモは会議の直前に作るのではなく、事前に作っておいて、脳内でリハーサルできるだけの時間の余裕を持っておくといいですね。要点を記したメモを作り、脳内でさんざんリハーサルをしておけば、発言する場面でも比較的スムーズに言葉が出てくるはずです。脳の中でリハーサルをするときは、「どう話せばいいか」ではなく、「話が論理的に破綻をしていないか」に重点を置いたほうがいいでしょう。

 話が長くなる人の中には、話している間にだんだん不安になってきて、様々な言い訳や予防線を張りすぎてしまい、話のまとまりがなくなってしまう人がいます。こうなると、肝心の論点が見えにくくなり、さらに厳しい質問をされ、矢面に立たされる可能性もあります。そうなると、防衛本能が働いて、話が長くなり、言い訳がましくなって……という負のループに入ってしまいます。

 そうした状況に陥らないためにも、あらかじめ「堂々と話せる論理づくり」をしておいて、それを手元に文字にして残しておくのが効果的です。そのメモが精神安定剤としても役立つでしょう。