ニュースで株式市場が暴落していることは耳にしていましたし、この投信を買ったことを忘れていたわけではないのですが、本業の仕事も忙しく、家族との時間も大切にしていたので、うっかり口座残高を確認しないまま10年が経ってしまったようです。しかし、運用のパフォーマンスという点で見ると、Vさんを50万円近く上回る160万4700円の投資残高を手に入れています。
ここからわかるのは、投資のほんとうのリスクは、商品や市場ではなく、私たちの感情のほうにあるということです。ニュース、値動き、人々の反応などを見て、感情的に動揺することが最もリスキーなのです。
インデックス投信への長期投資そのものは、誰にでもできる“作業”です。しかし、もしも唯一、難しいところがあるとすれば、それは「何もしない」でいることでしょう。そのための極意は、「気にしない」ことであり、もっと言えば、ニュースや値動きを「知らない」「見ない」ことです。
「タイミングを完璧に読むことができる」というのは幻想です。
「そもそもタイミングなど読むことはできない」とわかれば、少し気が楽になりませんか? 読めないのだから、読む必要などないのです。
・株価が上がってきているときは? → 何もせず持ち続ける!
・株価が下がってきているときは? → 何もせず持ち続ける!
・過去に類を見ない好況が来たら? → 何もせず持ち続ける!
・未曾有の経済危機が起こったら? → 何もせず持ち続ける!
・おいしい投資先が気になったら? → 何もせず持ち続ける!
・もっとラクに稼ぎたくなったら? → 何もせず持ち続ける!
それでも、「いま売る/買うほうがいいのではないか?」という気持ちが芽生えてきたら、ぜひ次の言葉を思い出してください。