【おいしい魚を食べるルール2】 
「○○産」「天然」などとつくメニューは選ばない

 2つ目として紹介するルールは、主に「定番メニュー」から注文する際に覚えておきたいものだ。

 同じ料理を提供するにしても、飲食店でのメニューの書き方は様々だ。例えば、同じホッケの干物でも単に「ホッケの干物」とするのではなく、「北海道産 天然 ジューシーなホッケの炙り」と書くこともできてしまう。

 このとき実は、「ホッケの干物」のようなシンプルなネーミングのメニューを頼むと、美味しくてコストパフォーマンスがいい魚料理に巡り合いやすい。

 一見、「北海道産 天然 ジューシーなホッケの炙り」のような表記のメニューに食欲をそそられてしまうが、実のところ避けた方が賢明だ。魚は日々の入荷状況が変わるにもかかわらず、余計なことを書いて条件を絞ってしまうと、使う食材のレベルが下がる場合がある。つまり、使う魚の産地を限定すると、別の産地の魚の方が良かったとしても使えなくなってしまうのだ。提供する側からすると「ホッケの干物」のようにシンプルでざっくりした書き方の方が、より広い選択肢の中から良い魚を選べる。

 また、「天然」「活」「新鮮」などの文言は、一見良い印象があっても、その魚料理がおいしいかどうかとはあまり関係がない。例えば、先ほどの「北海道産 天然 ジューシーなホッケの炙り」であれば、ホッケは普通“天然”なので、「天然」の文言にそれほどの意味はない。養殖が盛んな魚なら、日によっては天然より養殖の方が良い日もある。

「活」や「新鮮」も同様で、「活アジの刺身」「新鮮!お刺身盛り」のようなメニューも見受けられるが、これらの文言があるからといって必ずしもおいしいとは限らない。まず、「活」の状態よりも熟成が進んだ「活」でないアジの方がおいしい場合もあり、「新鮮!」と言う表現は主観的で、たとえ日数がたっていても出す側が新鮮と思っていれば謳えてしまうからだ。

 そもそも、こうした状況を熟知している飲食店であれば、メニュー表記はシンプルになる。凝ったネーミングのメニューばかりの場合、魚はまたの機会にするのも手である。