「定例会議用の資料を作成しました。木曜日までにご確認いただくことは可能でしょうか」
この頼み方が「要求」です。
上司に「要求」をしても失礼ではありません。むしろ上司目線でも、いつまでに何をしてほしいのかがハッキリとわかり助かるものです。あなたにもあなたの仕事の都合があるのですから、遠慮せずにしっかりと伝えるべきなのです。
目上の人に「要求」できれば
意見も言えるようになる
ほかにも、取引先にメールをする際は、
「お時間のあるときにご返信ください」
と、「お願い」するのではなく、
「明日の午前中までにご返信いただけますと幸いです」
と、期限を伝えて「要求」してみる。
同じく取引先と打ち合わせの時間を決める場合は、
「ご都合に合わせます」
と、相手の都合に合わせるのではなく、
「14時から1時間ほど、お時間をいただけないでしょうか?」
と、時間を具体的に提示してみる。
もちろん、目上の人に頼みごとをするわけですから、相手の都合を聞くことは重要です。ときには、目上の人の都合を優先されてしまうこともあるでしょう。ですが、それでもいいのです。「要求」できるようになるだけで、目上の人の前に強くなっていくからです。
目上の人に「このように動いてほしい」と「要求」する感覚は、目上の人に意見を言う感覚に非常に似ています。目上の人に「要求」しようという姿勢でいるだけで、意見を言う感覚にも慣れることができるのです。