会議の品質を高めるたったひとつの「ロジック展開」
さらに、このサマリーには、下図のロジック展開が埋め込まれています。
私は、一般的な事業会社においては、この「課題→原因→解決策→効果」というロジック展開がきちんと組み上げられた提案であれば、ほぼすべての提案事項に対して即決で意思決定できると考えています。よほどクリエイティブな業種でなければ、事業会社で意思決定が求められるのは「問題解決」に関する案件が大半を占めるからです。
実際、私は、ソフトバンク時代に、このロジックの「型」をメンバーで共有することで、プレゼン、ディスカッションが的を射たものになり、的確な意思決定ができるようになりました。
そのために、提案書のサマリーには、「課題」「原因」「解決策」「効果」と明記しているのです。重要なのは、「1課題」「2原因」「3解決策」「4効果」の4つが、この順番で並んでいること。そして、それぞれが「なぜ?」「だから、どうする?」「すると、どうなる?」という言葉で繋がっていること。これを意識することで、提案には自然と強力なロジックが備わるのです。