大阪北部地震でひっくり返った浄教寺の門。雨に備えてブルーシートがかけられていた大阪府茨木市の浄教寺では門が倒れる被害に遭った 写真:ワードリーフ/アフロ

6月18日朝に発生した大阪北部地震。6月21日時点で死者5人、負傷者370人超の被害が出ている。日本は世界でも有数の地震大国であるが、隣国の中国も2008年に四川大地震が発生するなど、地震が頻発する国だ。そんな中国では、今回の大阪北部地震をどう報じたのか。中国の経済メディア「第一財経」に掲載された記事を転載する。

 ここ数日、日本列島で頻繁に地震が起きている。6月16日に東京近郊の千葉県でマグニチュード(M)4.5の地震が、翌17日に群馬県でM 4.7の地震が発生した。さらに 18日、大阪府でM 6.1の地震が発生した。

 日本列島は太平洋プレート、フィリピンプレート、ユーラシアプレートが重なっているところに位置し、世界有数の地震多発地である。2011年3月、東北地方近海でM 9.0の地震と津波が発生し、 死者・行方不明者は2万人近くに達した。

 日本政府は地震関連情報を国民に隠すことはない。地震調査委員会を設置し、 地震予知に関する情報を定期的に公表し、M 7以上の地震が発生する確率や発生の可能性のある地域に関するデータを常に更新し、大地震に備えるよう国民に呼びかけている。

日本人は地震が起きても
「天命に従う」心境

 実は、首都圏及び静岡県から大阪府、和歌山県、四国地方にかけての地域は、向こう30年以内にM 7以上の大地震の発生確率が50%を超えており、ある地域では70%に達していた。