良い業者を選ぶために
押さえておきたいポイントとは

 とはいえ、近年はこうした習慣に異議を唱えるペット葬儀業者も増えたという。動物病院とペット葬儀業者の癒着について、前出の齋藤氏は言う。

「確かに、癒着は存在します。そして業界にいれば、どこの業者が動物病院にお金を渡しているかは耳に入ってきます。だからこそ、葬儀業者を利用する人には、できるだけ優良な業者を選んでいただきたいと心から思います。葬儀業者のスタッフは、動物愛好家でなければ本来務まらない仕事なんです」

 悪質な業者に大切なペットを任せることはできない。それを見極めるためには、HP上に書かれている理念をしっかり確認することが重要だ。

「なぜペット葬儀会社を営んでいるのか、理念を読めば、その業者の本気度が伝わってきます。また、SNSで、日常的にどのようなことをしているかも確認するといいです。スタッフの人柄は、葬儀の質を大きく左右します」(齋藤氏)

 また、電話をしてみたときの反応で、ペットを動物としてみているか、それともモノとして見ているかも判断できる。

「理念のない業者は、ペットをモノとして見ています。そのため、動物の生態についてそこまで関心のないケースが多いです。犬種や名前、年齢を一切聞かずに、全長、体重だけを聞かれるなど、実務的な面ばかりを気にする業者は、私はあまりおすすめしたくありません。飼い主の悲しみに寄り添えるとは思わないからです」(同)

 そのほか、保護動物の譲渡会や里親探し、動物への社会貢献活動などを行っているかどうかも見ておきたいポイントだという。

「ペットは法的に見れば、テレビや洗濯機と同様に“モノ”として扱われます。動物愛護法がありますが、私に言わせればあってないようなもの。愛護は人間の解釈でしかありません。しかし、大切な家族に違いありません。業界全体のモラルを上げるのが、私たち当事者の課題でもあります」(同)

 愛するペットが生きている間に、死んだ後のことを考えるのはつらいが、人間よりも先にペットの寿命が来てしまうことは避けられないこと。悔いなくお見送りができるよう、どこのペット葬儀会社を利用するかは、生前に選んでおきたいところだ。