別れて数年も経ってから…
リベンジポルノ加害者の“豹変”

 裁判の判決でも、「被告の成育歴が、犯行に一定程度影響を与えていた」と認定された。リベンジポルノの加害者は、暴力で相手を支配する人間関係を当たり前と思っているということだろう。

 しかも、その暴力が厄介なのは、2人の関係が危機的状況になるまでは表面化せず、ある日突然(下手をすると別れてから数年後)、被害者を襲う点だろう。人気アナウンサーになってから数年後、コンドームを持ってほほ笑んでいる画像を流出させられた女子アナもいる。

 恋人から加害者への豹変――その暴力の脅威は、誰にでも降りかかる可能性がある。被害者にならないために、注意すべき点はあるだろうか。

「例えば、恋人から裸の画像や性行為中の撮影を求められたときには、関係性が壊れることを恐れず、きちんと『失礼だ』と怒っていい。どれだけ信頼している相手だとしても、性的な画像をひとたび渡せば悪用される可能性があります。そんなリスクの高い行為を要求するのは、『愛情』ではありません」

 体は、自分に所属する財産だ。財産の一部を渡せと迫ってくるに等しい行為は、それが恋人だったとしても許容すべきではないのだ。しかし、現代の若者にはそのリスクを甘くみている人も少なくないという。

「SNSには10代カップルのキス写真や、親密な2人の様子を映した動画が溢れています。性的関係を匂わせることが大人の証明のように錯覚し、自慢したいという心理もあるのかもしれません。しかし、数年後に後悔することになるのは自分なのです」

 リベンジポルノに遭遇しなくとも、自ら背伸びをして動画や写真をネット上に晒してしまう若者も少なくないのだ。SNS世代の若者たちは、画像を悪用するネット住民の無数の目に、気づいていないことも多い。自分だけではなく、子どものネットリテラシーにも注意を払っておく必要がある。

「家庭でも、日頃からネットリテラシーについて、お子さんに教える機会を持つことが大切です。みんながやっているからといって安全ではないことを何度も伝えておきましょう」