「ZOZO球団」誕生は夢物語とは言い切れない、その意外なシナリオとは
スタートトゥデイの前澤友作社長が口にした「ZOZO球団」構想に、世間は懐疑的だ。しかし、実はそれを実現できるシナリオはいくつかある Photo:REUTERS/AFLO

「実現は難しい」は本当か?
ZOZO球団を誕生させるアイデア

 ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長が、ツイッターで「ZOZO球団構想」をぶち上げた。予想通りと言うべきか、世間の反応は実現に懐疑的だ。その理由は既存の12球団の中にスタートトゥデイに売却する可能性がある球団がないからだ。

 2005年に東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生した際は、近鉄バファローズが球団消滅するというきっかけがあった。2012年に横浜DeNAベイスターズが誕生した際にも、親会社のTBSが売却相手を探していたという事情があった。

 今回はそのような事情が全くない中での前澤社長の一方的な立候補である。12球団の親会社の経営事情は、好況下でそれなりに堅調だ。普通に考えれば、「ZOZO球団」誕生のチャンスは99%ないだろう。実際、スタートトゥデイがスタジアムの命名権を有している千葉ロッテは、早々に「売却はあり得ない」という声明を発表している。

 とはいえ、99%可能性がなさそうなときに、残り1%のチャンスを考えたくなるのは人間の性である。そこで、「ZOZO球団」を誕生させる8つの作戦を勝手に考えてみた。ちなみにスタートトゥデイは、この秋から「株式会社ZOZO」に社名を変更する。この記事ではZOZOブランドでの作戦展開を考えてみよう。

【作戦1】
所沢をZOZOTOWNにする

 私が生まれた当時、プロ野球球団の親会社と言えば鉄道会社だった。国鉄、阪急、近鉄、南海、西鉄、阪神と、実に6球団が鉄道会社の傘下にあった。理由は、お客がスタジアムに行くため鉄道需要が増えるからだ。

 しかし、そのような需要は都市の発展期に見られるもので、現代的な需要ではない。そうして次々と鉄道会社はプロ野球球団を手放していった。もしスタジアムが移転しないのであれば、親会社が変わっても鉄道経営に影響はないだろう。だとしたら西武鉄道に、このようなプレゼンテーションをしてみてはどうだろう。「株式会社ZOZOは所沢をZOZOTOWNにします。球団をZOZOに託してみませんか?」と。

 つまり、埼玉西武ライオンズを「ZOZOTOWNライオンズ」に変更する。同時に長期構想として、西武が保有する遊園地を大規模改修することでファッションテーマパークの「ZOZOTOWN」を開発し、所沢や西武沿線をTDLやUSJに匹敵する一大リゾートに生まれ変わらせる。