筆者は当連載で、「仕事の9割は3分で終わる」と何度となく伝えてきた。終わらない1割の仕事も3分で判断する。そういう仕事は、未経験か不慣れのどちらかなので、まずは3分間手を付けてみることで、次にどのような工程が必要が見えてくるのだ。

 この「仕事圧縮術」の中から、手軽に取り入れることができるノウハウを3つ紹介しよう。

仕事の完成度を上げろ!
「80:20の法則」を知っているか

(1)成果を生み出す20%の仕事に力を注ぐ

 本連載でもたびたび登場している「パレートの法則(80:20の法則)」をご存じだろうか。ビジネスにおいて売り上げの8割は全顧客の20%が生み出している、仕事の成果の80%は費やした時間全体のうちの20%の時間で生み出されているといった、経済学の理論である。

 仕事を進める上で「80:20の法則」はかなり使えるので、活用しない手はない。

 たとえば、最初の20%の時間で全体の80%の仕事達成を目指す。具体的に言えば、仕事の締め切りまで10日間あるなら、最初の2日間で多くの関係者に全体像を確認して、意見や要望を集めて80%完成させる。早い段階で一定レベルの成果物をつくることで、問題点や改善点も早めに把握することができるので、結果完成度の高い仕事をこなせるのだ。

(2)手間のかかる仕事から取り掛かる

 結果を出す人は「仕事全体の20%にあたる高い成果に繋がる仕事」を意識して仕事に取り組んでいるケースが多い。高い成果に繋がるか否かを基準にして、時間の割り振りや仕事の力の入れ具合を考えるべきだ。
 
 そして、高い成果に繋がる仕事の中でも特に「自分にとってきつい仕事」や「手間のかかりそうな仕事」に、真っ先に手を付けることをお勧めする。