2018年は夏の土用の丑の日が2回ある。8月1日は今年2回目の丑の日、いわゆる二の丑。そんな丑の日に誰の頭にも浮かぶのが、うなぎの蒲焼きだ。しかし、その材料となるうなぎは価格高騰や絶滅が危惧される状況に置かれている。そんななかで注目されているのが、うなぎの蒲焼きの代替となる食品。最近では、うなぎに似た「なまず」や「うなぎの蒲焼きを再現した練り製品」、イワシやサンマなど「他の魚の蒲焼き」など、様々な代替品が試行錯誤され、実際に売られている。うなぎ好きをも満足させられる商品があるのか、うなぎの蒲焼きの代替品の今についてレポートする。(おさかなコーディネーター ながさき一生)

【うなぎの蒲焼き おすすめ代替品(1)】 
うなぎ味の「なまず」

なまずの蒲焼き
なまずの蒲焼き。見た目はうなぎに近く、うなぎのような皮もある

 1つ目に紹介するのは、うなぎに味が似た「なまず」だ。

 現在出回っているうなぎの蒲焼きの代替品を見渡してみると、大きく分けて2種類ある。1種類目は、「うなぎそのものの代替品を蒲焼きにする」というもの、2種類目は「食品加工技術を使ってうなぎの蒲焼きを再現し代替品にする」というものである。うなぎ味の「なまず」は、このうち前者に当たる。

 このうなぎ味の「なまず」を生産するのは、鹿児島県東串良町にある日本なまず生産で、元々うなぎ養殖を行っていた牧原養鰻が中心となり設立された。日本なまず生産の牧原代表にお話を伺うと、「2013年頃からうなぎの池入れ数の減少で養鰻池に空きが出始め、その空いた池を使って『うなぎ味のなまず』の生産に取り組み出した」という。

 また、「なまず」はうなぎと生態が似ている部分もあり、うなぎの養殖の設備や技術を応用できる部分もある。そのようにして始まった「うなぎ味のなまず」生産は現在に至り、大手スーパーや生協等で夏場を中心に年間20トン程を出荷するまでになった。その味は実際に食べた消費者から「イメージと違い臭くなく美味しい」「うなぎだと思った」などと評判を呼んでいる。