看護師試験の直前対策!

発売たちまち4刷が決まった、元NHKアナウンサーの超人気講師で「ウェブ小論文塾」代表・今道琢也氏の新刊『落とされない小論文』から、「病院採用試験対策」に特化した内容を特別掲載する。(構成:今野良介)

「論文なんてほとんど書いたことがない」という人へ

昨今、看護師試験や病院採用試験で、小論文が課されることが増えています。小論文を書き慣れていない人も多いと思いますが、ぶっつけでやみくもに書いても、合格答案を書くのは難しいでしょう。

そこで本記事では、どんな出題であっても使える、解答の手順をご紹介します。
次のような手順、思考プロセスで書いていくとよいです。

(1)問題を読み、答えるべきポイントを把握する
(2)答案の柱を立てる
(3)大まかな字数配分を考える
(4)各柱の内容を箇条書きしていく
(5)話の流れを整理する
(6)清書
(7)誤字脱字等のチェック

実際に、次の例題で、具体的にやることを見ていきましょう。

【看護師試験の例題】
看護師として仕事をする上でのコミュニケーションの重要性と、それを踏まえてどのように仕事にあたっていきたいと考えるか、述べなさい。

(1)問題を読み、答えるべきポイントを把握する
聞かれていることは…
・看護師として仕事をする上でのコミュニケーションの重要性
・それを踏まえてどのように仕事にあたっていきたいと考えるか

この2点がハッキリとわかるように書くことが必要です。

(2)答案の柱を立てる
(1)を踏まえ、どんな話の流れにすればよいか考えます。
例)
●看護師の仕事の中でコミュニケーションがいかに大事かを述べる
●自分が仕事の中でどのように他の人とコミュニケーションをとっていくかを述べる
●全体のまとめ

(3)大まかな字数配分を考える
どのパートにどれくらいの字数を当てていくべきかをイメージしておきます。問題の趣旨を考えれば、「看護師の仕事の中でコミュニケーションがいかに大事か」は議論の前提を示すという意味であり、ここに字数を割きすぎてはいけないです。答案の力点を置くのは「自分が仕事の中でどのように他の人とコミュニケーションをとっていくか」の部分だと考えます。従って…
例)
●看護師の仕事の中でコミュニケーションがいかに大事か→2~3割くらい
●仕事の中でどのように他の人とコミュニケーションをとっていくか→6~7割くらい
●全体のまとめ→1~2割くらい

大体これくらいのイメージで書いていきます。

(4)各柱の内容を箇条書きしていく
それぞれの柱にどんなことを書いていけばよいか、箇条書きしていきます。
例)
●看護師の仕事の中でコミュニケーションがいかに大事か……
・看護師は様々な人とのコミュニケーションが欠かせない仕事。
例えば→患者さんに体調を尋ねる、家族に病状を伝える、医師の指示を患者さんに正確に伝える、他の医療スタッフと連絡を取り合う
・もし十分なコミュニケーションがないとどうなるか?
例えば)患者さんに正確な情報が伝えられない。
・他の医療スタッフとも連携が取れない→最悪の場合医療ミスにつながる可能性。
・だから看護師の仕事にとってコミュニケーションは極めて重要。

●仕事の中でどのように他の人とコミュニケーションをとっていくか
・私は病院の中で積極的にコミュニケーションを取る。
例えば→患者さんとの関係…
「体調はいかがですか」といった日々の声掛け。患者さんの訴えに耳を傾ける
他には→医師や同僚の看護師、理学療法士など他の医療スタッフとの関係…
挨拶、連絡や報告。患者さんのことを他のスタッフに伝える。ミスの報告。カンファレンスでの意見交換。

●全体のまとめ
・病院スタッフの一員として積極的にコミュニケーションを取る。
・そのことで患者さんや病院に貢献する。

このように、各柱に書くべきこと、知っていることを、どんどん箇条書きしていくのです。下書きでいきなり文章の形にすると時間がかかる上、話の順番を入れ替える必要が出てきたときにやりにくくなります。

(5)話の流れを整理する
材料が揃ったら全体の流れを確認し、不要なものを削除したり順番を入れ替えたりして、話の流れを整理していきます。

(6)清書
読みやすい字を心がけて清書します。薄い字や小さな字は読みにくいです。

(7)誤字脱字等のチェック
書き終わった文章の誤字脱字等をチェックします。

熱意と知識を論理的に伝えよう

さて、以上を踏まえて、実際に私がつくった解答例を次のページに示します。