「統計思考」とは、統計学、確率論、あるいはゲーム理論や行動経済学をベースに、情報を客観的に分析して適切な判断を行うための合理的な考え方。このたび著書『できる人は統計思考で判断する』を出版したニッセイ基礎研究所主任研究員の篠原拓也氏が、同書の中から、「統計思考」の身につけ方を具体的なケースに基づいて教授する。今回のテーマは、「お金の使い方」と「お金をどう稼いだか」の相関関係についての考察。
お金をどう稼いだかによって
使い方も変わってくるのか
人の行動には、その人の性格が反映されやすいものです。
特に、お金の使い方には、個性がハッキリと表れます。
たとえば、好きなものには積極的にお金を使う「消費家」もいれば、欲しいものがあってもガマンして、堅実にお金を貯める「倹約家」もいます。
もちろん、適度に使い、適度に貯める人もいますが、どのタイプであるにせよ、お金の使い方には、その人の性格・個性が如実に映し出されるということです。
では、「お金の使い方」と、「お金をどう稼いだか」との相関関係はどうでしょうか。
お金をどう稼いだかによって、お金の使い方は変わってくるのでしょうか。
そこにも、やはり性格・個性が如実に反映するのでしょうか。