2.「主体性」を持ち能動的な人材

 私たちは、「目標を持って、みずから行動できる人材」を求めています。
 人の成長は、「自己決定すること」で得られると私は考えています。
 結果が思ったとおりでなくても、100点でなくてもかまわないので、みずから判断し、選択し、行動する。
 みずから選択して取り組んだ結果であれば、たとえ失敗しても、人は必ず成長します。

3.「チャレンジ意欲」を持った人材

 当社では、時代や環境に即応するために、会社の舵取りや方向性を変えることが頻繁にあります。
 こうした変化を「不安定」と感じるのではなく、「新しいことにチャレンジできる好機」と考える人材がほしい。

 古い体質の製造業は、ベテランが若い人材の頭を押さえつけています。
 ですが、旬な人の頭を押さえてしまえば、それこそ、会社の成長は頭打ちになってしまうでしょう。
 したがって、「出る杭は打たない」のが基本スタンスです。

 当社の加工機の中には、1億円以上するものがあります。
 普通の会社なら、こうした機械を新入社員に扱わせることはないでしょう。

 万が一機械が壊れでもしたら、納期に間に合いません。
 修理コストだけでも数百万円はかかります。

 ですが当社では、「機械が故障しても、直せばいい。
 使いたければ、どんどん使っていい」と言っています。

 仮に失敗しても、その失敗から「課題」を見つけることができれば、その人は必ず成長できるからです。

 当社では「前向きなチャレンジ」を奨励しています。
 チャレンジによるエラーも起こりますが、失敗の原因を究明することはあっても、人を怒ることはありません。

 製造部の前出拓が当社を選んだのは、「誰でも挑戦できる環境に感銘を受けた」からと、こんな話をしています。

「農学部出身の私がヒルトップを選んだ理由は、2つあります。
 ひとつは、ものづくりに興味があったこと。
 もうひとつは、この会社の社風です。
 ヒルトップには、若手社員であっても挑戦できる環境があります。
 この会社を初めて知ったのは、合同企業説明会のときです。
 ヒルトップは、若い社員がイキイキと大きな声を出していて、他の会社よりも、活気があって目立っていました。
 初めて聞く社名だし、何をやっているのかよくわからないし、社屋はピンク色でちょっと怪しい感じもしたのですが(笑)、『楽しくなければ仕事じゃない』は本当かな?と思い、インターンシップに参加することにしました。
 インターンシップは1日だけでしたが、一緒にランチしたり、いろいろな部署の方とお話ができたり、実際に加工の体験をさせていただくなど、これほどたくさんの社員と交流できたインターンシップは初めてでした。
『ヒルトップの社員は、笑いながら、楽しそうに仕事をしている』『ヒルトップは、誰にでもチャンスをくれる』。そのことがわかった私は、この会社への入社を希望するようになったのです」(前出)